JKが考えるSDGs ー持続可能な範囲で、できることをー
昨今、ニュースやSNSでも取り上げられ話題になっている「SDGs」。
2015年に国連で採択された、より良い社会を目指そうとする世界全体での共通の目的のことです。
以前よりメディアが大きく取り上げるようになったこともあり、今や「SDGs」という言葉を知らない人は少なくなってきています。
一方で世代や所属する組織によって価値観、意識や理解度に大きな差が開いてしまっていることも事実で、中でも私のような高校生は「SDGs」に関して知る機会も少なければ興味を持つこともまずありません。
そんな高校生や「SDGs」に関心がない人たちが興味を持てない理由、どうしたら理解度をあげることができるのか、私が「SDGs」に興味を持ち、こうして記事を書くに至った経緯を説明しながら紐解いていきたいと思います。
「SDGs」ってそもそも必要なの?
2020年の春、晴れて憧れの女子高生となった私はコロナ禍ではあったものの新しい環境での学びができることに胸を膨らませていました。
中でも密かに私が楽しみだったのが自分の興味のある物や社会問題に対して調査し、3年間かけて論文を書き上げる授業。
そんな中、先生から『今年からはSDGsの17の目標の中から自分の興味のあるものを選んで研究してもらうことになりました』と、伝えられた私は、動揺を隠せませんでした。
興味のないものに関して3年間調べて論文を書くなんて苦痛でしかないし、どう書けばいいんだろうと配布された17個の目標の一覧を見ながら途方に暮れていました。
やる気がなくても課題だからやるしかない、そんな思いで仕方なく私は『SDGs 意味』と検索しました。
そもそも興味がなさすぎてSDGsが具体的に何を指すのか、どんな目標があるのか、どんな問題なのか、本当に何も知りませんでした。
検索しても出てくるのは長くて難しそうな文字の羅列ばかり。
「こんなの読む気にならないじゃん!」、、、、、そう、まずはここです!
学生や、初めて社会問題について調べる人間からしたら、そもそもこの手の問題は私のように敷居が高いもの、難しいもの、果たして必要があるのかと思っている人が多いのではないでしょうか。
そして「SDGs」自体にあるとっつきにくい、意識が高い人達が勝手に言ってるだけ、、、、
そういったイメージをどれだけ身近なものとして認知させることが出来るかが鍵だと思います。
多種多様な社会問題を「他人事」として捉えているといつまで経っても興味は湧かないし、知識もついていかないでしょう。
私は結局目標5番に当たる『ジェンダー平等』について論文を書くことになるのだが、きっかけは2019年のメットガラでハリースタイルズが着こなしていたジェンダーレスなスタイルを見たことでした。
性別の枠に囚われない自由なスタイルがとても素敵でしたが、SNS上では男性が女性が着るような衣装を切ることに対して少なからず批判がありました。
その時私が感じた『それっておかしくない?』という気持ちがきっかけでこの目標に関して調べてみようと考えました。
正直SDGsについて調べたから興味を持ったわけでは、ありません。
こういう自分の好きなことや、身の回りの物にも意外と「SDGs」にまつわるものが隠れていたりします。
こういった小さい違和感のようなものが「SDGs」について知る入り口になったりすることが分かりました。
「持続可能」って難しくない?
「SDGs」を広めるにあたってぶち当たる大きな壁の一つと言えるのが持続させることの難しさでした。
「マイボトルやマイストローを持ち歩こう!」「プラスチックバックは使わないようにしよう!」、、、SNSではよくこのような呼びかけを行っている人を見かけます。
取り組み自体はとても良いことですが、昨日一昨日までSDGsに関して興味がなかった人がプラスチックゴミや環境保全の大切さを学んだところで、すぐ行動に移せるでしょうか?
私なら無理です(笑)
そもそもSDGsに対してとっつきにくさや敷居の高さを感じさせてしまうことの要因の一つとして、このように実際に行動に移すこと、持続させることの難しさがあることだと私は考えます。
持続可能な社会を作り出すためには、私たちが持続可能な範囲で取り組むことが重要です。
継続していくことが大切なんだから、まずは「食べ残しを無くすようにしてみる」とか「水道の蛇口をこまめに止める」とか些細なことでいいから続けていくことが大切だと思います。
自分がSDGsに対しての意識が強すぎるあまり、問題の存在を広めるつもりが行動の押し付けにつながっていないか、無理のない範囲で行えるのか、よく考える必要があるでしょう。
私たち高校生にもできることって?
これは学校の同級生ともよく話すことでもありますが、学校や周りの大人が無理矢理興味を持たせようとしても学生の「SDGs」への関心や理解度の薄さは高まらないと思います。
ましてや「強制的にやらされるもの」といったイメージを植え付けかねないでしょう。
だから私のような学生が広めていくしかないのです。
同じ学生ならそういった問題になかなか興味がわかず、疎ましく思う気持ちも同じ目線で理解することができます。
私が自分の好きなことから「SDGs」の目標がつながっていることを見つけたように、意外と入り口は色んなところに転がっていたりします。
それをみんなも見つけられるようになれば、将来日本の未来を背負っていく世代の私たちが自分たちの未来に対して自分の考えを持つことができるようになるのではないでしょうか。
高校生ならみんな使うであろうInstagramやTikTokだって、友達との日常を載せる以外にもたくさん用途はあるし、きっと大人より学生に伝えていけるはず。
Z世代と言われる私たちがそれを活用しない手はないだろうと私は思います。
まとめ
「SDGs」という言葉の認知度自体は上がっているとはいえ、実際に自分の意見をもって考え、行動に移す人達は少ないままです。
「学生にできることなんてたかがしれている」と思う人も多いだろうがそんなことはないと私は思います。
むしろ立場や責任を考えなくても良いような学生だからこそ、大人より自由に活動できるのではないでしょうか。
私の友人も最初は私のように「SDGs」に興味がありませんでしたが、今では自分の興味のある問題をリサーチし始め、自ら企業やボランティア、政治家の方に足を運んで話を聞きに行ったりしている人もいます。
学生だからできないなんてことはありません。
むしろその立場を生かして自分ができることに目を向け、知識を蓄え、大人達と一緒になって少しでも希望のある未来について考えていくべきではないでしょうか。
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