水原希子さんが目指す「小さな一歩」から始められるSDGs活動
個性が光る風貌やファッションスタイルが特徴の水原希子さんは、日本を中心として活躍するファッションモデルです。
2003年にファッション雑誌「Seventeen」の専属モデルとしてデビューし、芸能活動休止を経て、2007年に「ViVi」の専属モデルとして復帰。
2010年には美容雑誌「MAQUIA」の専属モデル、2015年から「25ans」のカバーキャラクターを務めているなど、順調にキャリアを築いている素晴らしいモデルさんです。
現在のインスタグラムのフォロワー数は、713.4 万人!(2022年11月現在)
このフォロワー数からも、いかに水原さんが注目され、影響力を持つかが想像できますね。
そんな水原希子さんのSDGsの活動について詳しく解説します。
水原希子さんのSDGs活動とは?
出典元: https://www.elle.com/jp/fashion/a32075095/hm-2005/
水原さんが近年、力を入れて取り組んでいるのがSDGs。その中でも主に環境問題に注目しています。
「私にできることはまず発信すること。一人でも多くの人に環境への意識を持ってほしい」という想いを、SNSを通じて発信しそのグローバルな視点や水原さんらしいの表現方法などから話題になっています。
その地道な発信と活動が評価され、2020年には人気ファストファッションブランドであるH&Mの「サスティナビリティ・アンバサダー」に就任しました。
日本では初となる試みではありましたが、世界的なアパレル企業としての責任や循環型のファッション産業を推進するべく、チャレンジ精神や発信力のある水原さんの影響力が買われたのでした。
このキャンペーンでは、「LET’S CHANGE FASHION」がテーマとして掲げられ、春・夏コレクションとして発表された3つのサステイナブル・コレクションを通し、アンバサダーとして活躍し、コレクションのモデルも務めました。
また、2021年9月には、DEPT Company代表のeriさんとモデルで社会活動家の小野りりあんさんが主催する「Peaceful climate stirke」という平和的なプロテストにも参加。
基礎編とアクション編の2本立てで構成された「水原希子と基礎から学ぶエネルギー問題〜気候崩壊を止めるために私たちができることAtoZ〜」と題し配信されました。
等身大の彼女を通して発信されたメッセージは、普段から環境問題に注目している人たちにはもちろんのこと、あまり環境問題になじみのなかった層や若い世代にも自然な形で届き、興味を持つきっかけのひとつになりました。
こちらの動画は現在もYoutubeで見ることができます。
水原希子さんがSDGsの活動を始めたきっかけ
今でこそ、環境問題について真摯に取り組み、それを発信している水原さんではありますが、なぜSDGsの活動を始めようと思ったのでしょうか?
環境問題については以前から大まかに理解はしていたものの、「他の誰かが取り組んでいるだろう」という、他人まかせのような感覚でいたという水原さん。
幼い頃、家庭ではゴミ拾いをしに行く機会があったり、ご飯を残すことを叱られたりしていたそうですが、「みんな別に気にしていないからいいじゃん」とあまり真剣には考えてこなかったそうです。
しかし、例年の猛暑や自然災害が増えるなど、地球温暖化について肌で感じるようになったと言います。
この危機感から自分でも環境について調べるようになり、行動を起こそうという気持ちになったとのことです。
また、Netflixやhuluなどのストリーミングサービスでさまざまなドキュメンタリーを見る機会が増え、自ずと環境問題に接するようになったことで、世界には深刻な問題があることを知るきっかけになりました。
環境問題を意識するようになってからは、何かを買う前にはその商品が与える環境への負荷を考えたり、エコバックを持ち歩くなど自分ができる小さなことから行動にうつしました。
そして運転免許を取得したことをきっかけに、今では電気自動車を購入したり、自宅での電気も再生可能エネルギーに切り替えるなど、地球に優しいものを調べて選び、サステナブルな方法を実践していっています。
また、個人的に古着をエコな染料で染め直し、リメイクをして楽しむことも。
自分にできることを実践している人たちを見て、サステナブルな取り組みはそれほど難しいものではなく、小さなことでもそれが積み重なることで、大きなアクションにつながるはず、という気づきがあったそうです。
あらゆる情報がひしめき合っている現代では、SNSやメディアを通して何をどう伝えるべきかという選択や、インスタグラムのフォロワー数からもわかるように影響力がとてもある人なので、決断が難しいこともあるでしょう。
それでも「地球がめちゃくちゃになってしまったら、自分や大切な人も巻き込まれてしまうかもしれない」という危機感に対して、できることをやろうというのが彼女の原動力になっているようです。
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水原希子さんが思うSDGsの目標
出典元: https://www.wwdjapan.com/articles/1140617/
2018年に「OK」というブランドを立ち上げ、デザイナーとしても活躍している水原さん。
「持っているだけで、着ているだけで、ハッピーになれるようなアイテム」がキーワードとなる、10代後半から20代の若者に向けたファッションブランドです。
以前は、サステナブルな商品ということをそれほど意識していなかったそうですが、環境問題への興味が深まるにつれて、サステナブルな仕組みや循環していく社会というのが絶対的なテーマに変化していきました。
それは、ファッションがどれほど環境にとって悪影響を与えてきたか、水原さんが長年ファション業界で仕事をする中で、知らず知らずのうちにそれに加担してしまっていたのを知ったことがきっかけになりました。
その反省をどのように活かしていくのかが、これからの課題のひとつになっているようです。
具体的には、着る機会のなくなった服を衣類ゴミとして回収し、それで作った糸を使用した商品開発の構想があったり、解体した子供服のフリースをバッグなどの別のプロダクトに生まれ変わらせるアイデアや、日本の伝統的な技術である裂き織りをリユースという観点で着目し、新しい形で活用してみるということ。
廃棄されてしまうようなものに、また別の形で再び命を吹き込むことの素晴らしさや感動に気がついた、水原さんのクリエイティブなアイデアは尽きることがありません。
まさに「小さなことから一歩ずつ」のマインドでアクションを起こし、それをひとりでも多くの人に伝えていきたいという想いが強く感じられます。
また、パンデミックになってからは、水原さん自身が心のそこからおしゃれをしたい、ファッションからパワーをもらいたいという気持ちになったとか。
それは、ハイファッションを着たいということではなく、「着飾ることでもらえるパワーがあるよね」という気づきでした。
その上で、これからのファッションをどうしていくかを考えていこうと意識しているそうです。
最近、「リユース」や「アップサイクル」という言葉がよく取り上げられていますが、決して難しく考える必要はなく、自分ができることや楽しいと思えるところからやっていくのがいいとのこと。
まずは、ひとりひとりができる範囲でゴミを出さないような工夫や努力を。
購入するものはサステナブルか環境に優しいものかを調べてみたりリサイクル品や古着を購入したりなど、できることから少しずつ始めることが大切です。
そのアクションの輪が徐々に広まっていき、みんなで共有していけるようになるのが目指すところのようです。
水原希子さんのSDGs活動まとめ
環境問題について、等身大のメッセージを発信し続けている水原希子さん。
「楽しみながら、できることを少しずつ」という水原さんのSDGs活動へのメッセージ、いかがだったでしょうか?
環境問題って、一見ハードルが高そうなテーマですが、今日からできそうなことを見つけてできそうだなという気持ちになりました。
彼女のポジティブなメッセージや行動にうつしていくエネルギーなどに触れると、より彼女の魅力を感じられますね。
SNSでの発信が得意ではないという水原さんですが、彼女が目指す「理想的な世界や地球が健康的な状態」に近づけるために、これからの発信や活動から目が離せません!
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