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未利用魚とは?SDGsとの関係やおすすめ通販を紹介

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魚を買うとき、どのように選んでいるでしょうか。旬のものや調理しやすさ、値段や国産などさまざまだと思います。

実はいま「未利用魚を食べる」という新たな選択肢が注目されています。私たちがスーパーや鮮魚店で見かける魚は、水揚げされるものの一部にすぎません。

「イラ」や「マトウダイ」など、ふだん目にすることがない水産物が存在しているのです。

この記事では、再注目されている未利用魚の意味とともに、SDGsとの関係をくわしく説明します。

さらに、知っておくべき通販やサブスク、レストランについてもまとめました。

持続可能な社会に欠かせない未利用魚の魅力をぜひチェックしてみてください。

未利用魚を知っていますか?


未利用魚とは、水揚げされたにもかかわらず、何らかの理由で市場に出回らない魚のことです。

おいしく食べられるにもかかわらず、廃棄されたり低価格で販売されたりします。

価値がないと判断される理由は、傷がついていたり、形が悪かったりするからだけではありません。

  • 効率よく流通できない規格外のサイズである
  • 取れる数やタイミングが少なく、十分な水揚げ量がない
  • トゲや毒を取り除く必要があり、手間とコストがかかる
  • 魚の知名度がない
  • 味はいいが見た目がよくない

このように、人間の都合によって市場へ出す価値がないとされているのです。

非常にもったいない魚である未利用魚。この問題を解決することはSDGsの目標達成につながります。

そのため、近年では未利用魚の命を無駄にしない動きが活発化しているのです。

参照:水産省|未利用魚

未利用魚とSDGsがつながる3つの理由


どうして未利用魚の解決がSDGsの貢献につながるのでしょうか。

それは無駄になっている魚の命を救うことで、SDGs目標「14.海の豊かさを守ろう」に貢献できるからです。

また他にも環境や社会が抱える問題を解決できる可能性が考えられます。

くわしくはこちら

①食品ロスが削減できるから

食品ロスが大きな環境負荷になっていると耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

令和3年度の国内における食品ロスは523万トンでした。

家庭から捨てられるもの、売れ残りや食べ残しのイメージが強いかもしれません。

けれども、食品ロスには市場に出る前に廃棄される水産物もあてはまります。

2020年に発表されたFAO(国連食糧農業機関)報告書によると、世界で漁獲された魚のうち35%は廃棄されています。

漁師の方が命懸けで水揚げした水産物の約3分の1が食品ロスになっているのです。

食品ロスは処分するために余計な資源を使い、多くの二酸化炭素を排出しています。

未利用魚を減らすことは、環境負荷の軽減につながるのです。

これはSDGs目標「12.つくる責任つかう責任」の達成に大きく貢献するといえるでしょう。

参照:

農林水産省|食品ロス量(令和3年度推計値)

FAO|TheStateofWorldFisheriesandAquaculture2020

②漁師の安定した収入につながる

美味しく食べられる未利用魚は廃棄すれば、売上はありません。

けれども、なるべく多くの水産物を市場に出すことは、売上アップと漁師の収入アップを実現できるのです。

ここ数年、燃料代や道具などの物価高騰で漁業の経営を圧迫しています。

一方で、未利用魚をビジネスチャンスにすれば、一回の漁で得られる売上を増やすことが期待できるのです。

第一次産業における安定した収入の実現は、SDGs目標「8.働きがいも経済成長も」に大きく貢献できるのではないでしょうか。

③持続可能な食料生産につながる

未利用魚の価値を高めることは持続可能な食料生産につながるといえます。

未来の食を守る視点でみると、SDGs目標「2.飢餓をゼロに」の役割を担っているといえるでしょう。

これまで価値がないとされていた水産物を加工品にして販売したり、飲食店で調理したりすることで、食の選択肢を広げられるからです。

ここ十数年で日本の漁獲量は大幅に減少しました。

1282万トンだった1984年と比べると、2021年には421万トンまで低迷しています。

海の恵みを余すことなく食べることで、食料不足の問題解決を果たせるのではないでしょうか。

このように、未利用魚をおいしく食べることは環境や社会においてメリットが大きいといえます。

海の豊かさを未来に残すためには、未利用魚の価値をあげることが大切です。

さかなクンが解説する魚とSDGsについてはこちら

参照:

水産庁|漁業生産の状況の変化

水産省|令和4年漁業白書

未利用魚が手軽に買える通販


これまで市場に出ることがなかった未利用魚を消費者に知ってもらおうとする取り組みは年々活発化しています。

消費者も未利用魚の存在を知り、購入することで社会貢献できるといえるでしょう。

まずはパソコンやスマホから注文できる通販をまとめました。

社会や環境に配慮した買い物をして、SDGs目標「12.つくる責任、つかう責任」の達成を一緒に目指しませんか。

①食べチョク

食べチョクでは、生産者が扱っている未利用魚を購入できます。

産地直送なので新鮮です。

1000円以下で購入できる商品もあるため、お試しで購入したい方におすすめです。

公式サイト

②ポケットマルシェ

ポケマルで知られる産地直送通販のポケットマルシェでも、未利用魚を購入できます。

時期によって商品が異なり、日本各地の未利用魚を楽しめるのも魅力です。

また購入者の口コミも載っているので、迷った時は参考にしてみてはいかがでしょうか。

公式サイト

③シーライフ

シーライフでは、未利用魚を加工した水煮缶「今朝の浜」を販売しています。

「干物や鮮魚として流通できない魚をどうにか販売できないか」という漁師や仲買人の悩みから生まれました。

とれたての魚と同海域でつくる天然塩のみで作られています。

旬のもので製造しているため、中身の魚は日替わりで、魚種がもうすぐ50種類に到達する見込みだそうです。

公式サイト

お得な未利用魚のサブスク


続いては、未利用魚を毎月楽しめるサブスクを紹介します。

①フィッシェル

フィッシェルでは、サイズがバラバラ、加工しにくいという難点を魚の個性と捉えて、積極的に買い付けています。

「水揚げした魚の9割が未利用魚だった」という漁師の嘆きを救うために未利用のミートパックが開発されました。

生魚を捌くのが苦手、魚を調理するのが面倒という方におすすめです。

国産魚を特殊な冷凍技術で加工しているため、鮮度がキープされています。

着色料や保存料は含まれていないため、家族みんなで安心して食べられます。

公式サイト

②らでぃっしゅぼーや

らでぃっしゅぼーやでは、「おいしい定期便ふぞろいお魚レスキューくらぶ」を4週間に1回提供しています。

佐世保市場から買い付けた季節の魚が1尾まるごと楽しめるのが魅力です。

とはいえ、加工場で新鮮なうちに内臓と鱗を取り除いています。

さらに届いた魚に合うレシピもついてくるので、食べ方にも困りません。

未利用魚を通して、食の楽しみが一気に広がるのではないでしょうか。

献立がマンネリ化してきた方にもおすすめです。

公式サイト

未利用魚レストラン


プロが調理した未利用魚を楽しみたい方もいるのではないでしょうか。

未利用魚を飲食店が活用することも問題の解決につながります。

レストランや食堂などが取り組む事例をまとめました。

①もったいない食堂

神奈川県の三浦海岸と葉山に店を構えるもったいない食堂。

ここでは未利用魚だけではなく、ジビエや規格外の野菜を扱ったメニューを提唱しています。

期間限定のスペシャルコースも人気です。

もったいない食材を贅沢に使った料理を味わいたい方はぜひ日程をチェックして予約してみてください。

Instagram

②100本のスプーン

2023年10月2日から、レストラン「100本のスプーン」全店で未利用魚のフレンチメニューが提供開始になることが発表されました。

和歌山県すさみ町の「シイラ」がメインとなっています。

これまで、シイラは外見が緑っぽく見た目が怖いため人気がありませんでした。

しかし、試食会に参加したシェフが「東京のレストランでも戦える食材」とシイラのポテンシャルに衝撃を受けたそうです。

今回のメニュー開発は「100本のスプーン」×「すさみ町」×「クラダシ」の連携プロジェクトとなります。

「白身魚のムニエル」「魚介のフリットと食べるタルタルソース」「白身魚のフライ」など、名前を聞くだけでお腹がすきそうなものばかりです。

公式サイト

③炭火焼濃厚中華そば海富道

東京都千代田区神田にある海富道では、未利用魚を使ったラーメンを提供しています。

「味や栄養素、鮮度という面からは非常に価値の高いこの未利用魚を何とか美味しく、お客様に届けたい」という思いから生まれました。

買い手が付かないけれど味はいい魚を濃厚スープに活用するのは、非常にナイスアイディアといえるでしょう。

公式サイト

Instagram

未利用魚の命をもっと大切に

未利用魚はおいしいけれど、サイズや見た目、調理コストなどの理由から価値がないとされてきました。

環境意識が高まる中、これまで光を浴びずに廃棄されてきた魚の命をおいしく食べようという動きが活発化しています。

商品やメニューの開発の裏には、「魚の命を無駄にしたくない」「漁師の悩みを救いたい」という優しくて熱い思いが隠れていました。

また手軽に食べられるミールパックや缶詰、親しみがもてるメニューには、未利用魚に馴染みのない消費者への心遣いも詰まっているといえます。

未利用魚をなくし海の豊かさを守るためには生産者と消費者が未利用魚の価値を認識し、積極的に食べることが大切です。

まだ食べたことがない方も今回参考にした通販やサブスク、レストランをぜひ参考にしながら未利用魚デビューをしてみてはいかがでしょうか。

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GREEN NOTE編集部

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