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家庭で簡単に!今日からできる節水方法を分野別に紹介

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全国で猛暑日が続いた今年の8月。雨が降らず、貯水率が0%が続くダムもありました。

雨が降らないと起こるのが「水不足」です。水不足が起きると畑や田んぼに必要な量の水が供給されないなどの問題があります。

また、水不足を引き起こすのは猛暑だけではありません。水の使用量の増加や自然災害も、原因となります。

深刻な水不足を防ぐためには、私たちが日頃から「節水」を意識することが大切です。

この記事では、家庭でできる節水方法を分野別に紹介します。「これならできそう!」と感じるものがあれば、ぜひ今日から取り組んでみてください!

「洗濯」での節水方法

お風呂の残り湯を使用する

洗濯にお風呂の残り湯を使用すれば、節水になります。

一般的な洗濯機では、1回の洗濯で80L〜150Lの水を使用します。その水を残り湯で代用すれば、大幅な節水ができます。残り湯を使った洗濯は、専用のポンプを使用して行いましょう。

お風呂の残り湯は汚いというイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、残り湯が使われるのは「洗い」のみ。「すすぎ」には水道水を使用することで、衣類が汚れることはありません。

残り湯を使用する場合は、入浴時や入浴後に以下の点に気をつけるとよいです。

  • お湯の中にタオルやおもちゃを入れない
  • 入浴後はフタをしてホコリが入るのを避ける
  • 入浴剤のパッケージを確認する(残り湯洗濯ができないものもある)
  • 残り湯は入浴後、なるべく早めに使用する(長時間放置すると雑菌が繁殖する)

また、衣類の汚れがひどいときや色移りなどが気になる場合は、水道水での洗濯がよい場合もあります。洗濯物に合わせて、お風呂の残り湯と水道水を使い分けるとよいでしょう。

すすぎのいらない洗剤を使用する

ここ数年で、すすぎのいらない洗剤が登場しています。すすぎのいらない洗剤を使えば、洗濯で使う水の量を減らすことができます。

従来の標準コースと比較すると、すすぎ0回の場合は水の使用量が半分以下になることが分かっています。

すすぎの工程は、洗濯全体の7割を占めているため、節水だけでなく時短にもなるのが嬉しいポイント。

時間のかかるおしゃれ着洗いと比較すると、半分の時間で完了する場合もあります。

すすぎのいらない洗剤には、ライオンの「アクロン」がんこ本舗の「海へ…Fukii」などがあります。ドラッグストアやオンラインショップで購入可能です。

また、これらの洗剤はつけ置きや手洗いにも対応。従来の洗剤と同じ機能がありながら、節水できるのは嬉しいですよね。

「お風呂」での節水方法

節水機能付きのシャワーヘッドに替える

備え付けのシャワーヘッドから節水型のものに交換すると、平均40%ほど節水ができるとされています。

一度交換するだけで、何もしなくても節水できちゃいます。

1分間に使用する水の量は、一般的なシャワーヘッドだと約10Lほど。

10分間シャワーを出し続ければ、約90Lの水を使用します。

節水型のシャワーヘッドが40%減だとすると、10分間で約36Lの節水ができる計算になります。

温水が出るシャワーの場合は、水とともにガスや電気も使用しています。

シャワーを節水すれば、水の使用量だけでなくガスや電気代も節約できるでしょう。

ペットボトルを浴槽に沈める

浴槽に貯めたお湯を洗濯や体を洗うのに使わない方は、ペットボトルを使った節水がおすすめです。

ペットボトルに前日のお風呂の残り湯や不要な水などを入れ、浴槽に沈めましょう。

すると沈めた分の水位が上がります。

浴槽のサイズや入浴姿勢により異なりますが、2Lのペットボトルなら10本程度がよいです。

それ以上の本数を入れると、窮屈になってしまったり、ペットボトルが邪魔になったりしてしまいます。

また、ペットボトルを浴槽に沈める場合は、入浴後に取り出して乾かすようにしましょう。

ペットボトルを入れたままだと細菌が発生するので注意してください。

「トイレ」での節水方法

流す時に「大」「小」を使い分ける

トイレの洗浄ボタンやレバーには「大」「小」があるのをご存じでしょうか。これは、流す水量の違いです。

トイレによって異なりますが「大」の場合は5L、「小」なら3.8Lの水が流れます。

一般的なトイレ使用量は、1日あたり5〜7回ほど。毎回「大」を使用した場合と「小」を使用した場合の差を比べると、6L〜8.5Lもの差があることになります。

これが家族人数分だとすると、その差はより大きくなりますよね。

今までは「大」は大便用洗浄、「小」は小便用洗浄(トイレットペーパーを使わない)でしたが、近年では「小」でもトイレットペーパーは流れる仕組みになっています。

トイレを流す際、正しく使い分けることが大切です。

1回使用で流すのは1回だけ

トイレ中の音を消すために、水を流していませんか。この方法は、水の無駄遣いになってしまいます。

トイレを1回使用したら、流すのは1回にしましょう。

用を足す時の音が気になる場合は、擬音装置を使用します。

持ち家なら固定タイプがおすすめです。配電工事が必要ですが、埋め込み式なら見た目もスッキリします。

賃貸住宅の場合は、電池式の取り外し可能なタイプか置くタイプがよいでしょう。

装置がない場合や外出先で使いたい場合は、スマートフォンのアプリが便利です。

装置を買う必要がないので、持ち運ぶ必要はありません。

「食器洗い」での節水方法

ノズルを節水タイプに交換する

食器洗いで節水するなら、ノズルを節水タイプにしてみてはいかがでしょうか。

一度交換すれば、長期間節水できます。

DG TAKANOの「Bubble90」は蛇口の先に取り付けるだけの簡単設計。

業務用ですが、蛇口の口が合えば家庭でも使用可能です。従来の1割程度の水量で、通常以上の洗浄力を発揮します。

水一滴を大切にするノズルです。

ちなみに同社では、洗剤不要、スポンジ不要、拭き取り不要の食器「meliorkitchen」も販売中。

水でさっと流すだけで汚れや細菌が落ちるので、節水だけでなく食器洗いの手間も省けます。

参考記事:デザイン思考でエシカルヒット商品を開発:DG TAKANO「節水ノズルと食器」

油物は洗う前に古紙や古布で拭いてから洗う

油分の多い汚れやフライパンに残った油は、洗う前に古紙や古布で拭きましょう。

油分が多いと、洗剤やお湯を多く使ってしまいます。また、スポンジに油分が残ると他の食器もベタベタしてしまう場合が。

二度洗うことになり、その分使う水の量が増えます。

古紙や古布はあらかじめ使いやすいサイズにカットしておくと便利。

ゴミを出したくない場合は、スクレーパーというヘラのようなもので汚れや水分を取り除くとよいです。スクレーパーは洗えば繰り返し使用できます。

洗う前に汚れを落とすことは、節水だけでなく、使用する洗剤の量を減らしたり食器洗いの時間を短縮したりすることにつながるでしょう。

「洗面・手洗い」での節水方法

水を出しっぱなしにしない

感染症対策では、手洗いに約30秒かけることが推奨されています。

しかし、その間水を出しっぱなしで洗うと、約6Lの水が流れ続けることになります。

石鹸で手を洗っている間も流し続けるのはもったいないですよね。

そこで、手洗い・洗面での手洗いは、こまめに水を止めることを意識してみてください。

また、水の出しっぱなしは歯磨きでも注意です。

歯を磨いている間は水を止め、口をすすぐ際はコップに汲んだ水を使いしょう。

小さなお子様がいる家庭では、蛇口の閉め忘れにも注意が必要です。

水量を少なくする

洗面台の蛇口から出る水量を少なくするのも、節水には効果的です。

多くの洗面台では、洗面台の下にあるキャビネットの中に、水量を調整できる止水栓がついています。

ハンドルを回して調整することで、蛇口の水量を多くしたり少なくしたりできますよ。

説明書がある方は、方法が記載されていますので、確認してから調整してください。

ボイラーが横に設置してある洗面台の場合は、専門業者に依頼する方が安全です。

止水栓を使った水の調整は、洗面所だけではなくキッチンでも可能な場合があります。

水の勢いが強い場合や、水量を減らしても問題がない場合は、この方法を試してみてください。

まとめ

今回は、家庭でできる節水の方法について解説しました。

節水は1日だけでは効果が薄く、日頃から意識して取り組むことが大切です。

家族で節水方法について話し合ったり、ルールを決めたりしても良いでしょう。

節水はエコだけでなく、お財布にもやさしく、場合によっては時短になることもあります。

無理して続けるのではなく、楽しみながら節水に取り組んでいただけたら嬉しいです。

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GREEN NOTE編集部

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