エシカルライフ

環境やSDGsが学べる大学・大学院・eラーニングを調査!

SDGsへの関心が高まる中「環境問題やサステナビリティについて学びたい」と考える学生や社会人が増えています。

「環境や社会に役立ちたい」という思いを形にするには、専門的な教育機関でスキルアップすることが大切です。

今回は、環境やSDGsについて学べる大学や大学院について紹介します。

また、自宅でも受講可能なe-ラーニングについてもまとめました。

環境問題やSDGsの重要性について学びを深め、持続可能な社会の実現を共に目指しましょう。

なぜSDGsを学ぶ必要があるのか

 

これからの経済成長において、環境や社会に配慮した経営は欠かせない要素です。

とくに、SDGsへの取り組みは企業のイメージアップや新規事業の創出など、持続可能な経営が期待できます。

またESG投資の観点からみてもSDGsについて学ぶことは重要といえます。

ESG投資とは、企業の業績だけではなく、非財務情報である環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)への取り組みを評価して行う投資のことです。

国連が投資家に向けて、ESG投資が普及するきっかけとなった「責任投資原則」を提唱した2006年以降、ヨーロッパやアメリカを中心に関心が高まるとともに、運用金額も急増しています。

環境問題や社会問題を解決しながら事業拡大することは、安定した資金調達も期待できます。

企業にとっても、サステナビリティについての教養がある人材は欠かせません。

参考:日本経済新聞|ESGは次世代リーダーの必須科目 大学院で社会人学ぶ
参考:環境省|ESG投資って?

【大学編】環境やSDGsについて学べる

まずは、環境やSDGsについて学べる大学についてみていきましょう。

北海道大学

イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE:ティー・エイチ・イー)」による「THE大学インパクトランキング2022」において、北海道大学は総合ランキングで世界1,591大学中、22 位にランクインしました。

これは国内1位の成績で、世界においても大学の社会貢献は高く評価されています。

北海道大学では、大学1年⽣の「全学教育科⽬(必須)」にSDGsに関連する内容を追加しました。

現在は、1年⽣全員がSDGsと社会科学や⾃然科学とのつながりを学んでいます。

選択できる一般教養の中にも、環境問題や社会問題について学べる機会が多くあります。

参考:北海道大学|北大で学ぶSDGs
参考:北海道大学×SDGs|インパクトランキング

青山学院大学

青山学院大学では、学生団体を中心にフェアトレードを普及する活動や、SDGsに関する教育を積極的に実施しています。

それらの活動が評価され、2021年に一般社団法人 日本フェアトレード・フォーラムから、フェアトレード大学として認定されました。

フェアトレードとは、公正な貿易のしくみです。

継続的に開発途上国の原料を適正価格で購入することが、生産者や労働者の生活改善と経済的自立につながります。

持続可能な調達をするうえで、フェアトレードの要素は欠かせません。

青山学院大学の総合文化政策学部では、授業の一環としてフェアトレードを広める活動を実施しています。

  • フェアトレードの調味料を使用したメニューの開発と販売
  • 初等部生に向けたフェアトレードの講義
  • NGO団体や企業と協同したイベント運営
  • 表参道のカフェとコラボしたメニューの開発

実際に社会貢献をしながら、教養を身につけられるのが魅力といえるでしょう。

参考:青山学院大学|青山学院大学がフェアトレード大学として認定されました
参考:青山学院大学|フェアトレードラボ

公立鳥取環境大学

環境学部環境学科では、グローバルな視点で環境分野の知識を学べます。

1年生から地域と関わりながらフィールドワークで実践的に学べるのが魅力です。

科目には、自然保全・循環型社会・人間環境など、環境に関する内容も充実しています。

環境の専門知識をはじめ、分析力や問題解決能力を身につけられる環境が整っています。

参考:公立鳥取環境大学|環境学部環境学科

武蔵野大学

武蔵野大学では、日本で初となるサステナビリティ学科が開設されました。

将来の職業イメージとしては、以下が挙げられます。

  • 企業、国・自治体、NPO などでサステナビリティを推進する担当者
  • リサイクルや資源循環、脱炭素などを推進するエンジニア
  • 環境コンサルタント

サステナビリティ学科では、環境心理学や環境経済学などの文系から統計・調査・分析などの理系分野など、横断的に学べる環境が整っています。

また、教員1人あたりの学生数は約7人という少人数制を取り入れています。

アットホームな環境で、手厚い指導を受けられるのが強みです。

参考:武蔵野大学|サステナビリティ学科で学ぶ7つの理由
参考:武蔵野大学|サステナビリティ学科 学科紹介

【大学院編】環境やSDGsが学べる

 

続いては、環境やSDGsが学べる大学院について紹介します。

東京大学大学院

東京大学は、持続可能な社会の担い手となる人材を育成するために「サステイナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラム」を開設しました。

「東京大学大学院新領域創成科学研究科」と「国連大学 (UNU)」 との連携により、世界の主要大学や研究機関の教育資源や国際的なリサーチネットワークを利用できます。

国際経験が充実しているのが強みです。

またサステナビリティの理解を深めるフィールドワークも充実しています。

災害復興や環境保護、都市化や過疎化などのさまざまな研究分野で、学生の主体を尊重した実践型教育を実施しています。

参考:東京大学|GPSS-GLI

グロービス経営大学院

グロービス経営大学院は、社会人を対象とした経営専門の大学院。

テクノロジーとSDGs講座は、6日間という短期での受講が可能です。

最先端テクノロジーと社会課題を結びつけながら、解決の糸口を考える力が習得できます。

受講の流れは以下のとおりです。

  • 最先端のデジタル・テクノロジーのトレンドについて理解する
  • テクノロジーを活用した社会問題解決に向けての提案をグループワークで実施
  • 2度の中間発表
  • 最終日にプレゼンテーションを開催

グローバルな視点から学生の仲間とともにディスカッション形式で知識や思考を深められるのが魅力です。

参考:グロービス経営大学院|テクノロジーとSDGs講座

法政大学

公共政策研究科・サステイナビリティ学専攻では、環境・社会・経済が調和したシステムを形成するために必要な知識、発想力や論理的思考力の習得が可能です。

また、開発途上国へ足を運び、政府や民間企業、NGOなどが行っている海外支援を現場で学べる環境が整っています。

これまでの学問領域の枠を越えた学部といえるでしょう。

参考:法政大学|公共政策研究科サステイナビリティ学専攻

岡山大学

社会文化科学研究科の博士前期課程では、SDGs学位プログラムを受講できます。

岡山大学では持続可能な社会の実現のために、自分の強みやリーダーシップを発揮できる人材の育成を目指しています。

人文や社会分野における専門知識を学べるとともに、実践力を身につけられるカリキュラムとなっています。

世界トップレベルのオムニバス講義もオンラインで受講できるのも魅力です。

参考:岡山大学大学院社会文化科学研究科|SDGs学位プログラム

上智大学

地球環境学研究科では、社会科学と自然科学を融合したカリキュラムを設けています。

法学や経済学、社会学や理工学などの専門家や日本の環境研究の第一線で活躍する研究者から専門知識を学ぶことが可能です。

地球環境にまつわる内容だけではなく、持続可能な企業経営に関連した科目も多数取り揃えています。

また、働きながら学びたいという要望に応えるため、一部の授業を土曜日及び平日の夕方に開講し、社会人が在職しながら学べる教育機会も整備しました。

参考:上智大学|地球環境学専攻

社会人も学べる!SDGsのeラーニング

キャリアアップや新事業開拓のために、「働きながらSDGsに関わる学びを深めたい」「企業研修として導入したい」という方も多いでしょう。

仕事と学びを両立させたい方におすすめなのが、eラーニングの活用です。

最後に、法人や個人で受講できるSDGsに特化したeラーニングについて紹介します。

社会人のためのSDGs講座

ユーキャンが提供するSDGs講座は、個人でも法人でも受講が可能です。

動画での授業をメインとした1ヵ月の短期集中型レッスンで、コンテンツとしては、13本の動画・事前テスト・確認テスト・事後テストがあります。

SWOT分析とクロスSWOT分析など、事業の強みと弱みを整理し、それを活かした持続可能な行動アクションは何かを考える力も身につけられます。

「SDGsについて基礎から知りたい」「企業としてSDGsに貢献したい」という方におすすめです。

参考:ユーキャン|社会人のためのSDGs講座

SDGs Plus 履修証明プログラム

法政大学大学院では、社会人が受講できるよう「公共政策研究科SDGsPlus履修証明プログラム」を設置しました。

大学院正規課程の開講科目を受講でき、通常の学士課程や修士過程などよりも短期間で受講できます。

修了者には学校教育法に基づき履修証明書が発行され、希望すればオープンバッジの発行も可能です。

働きながら、1年間で高度に専門的な知識を得られるのが魅力といえるでしょう。

参考:法政大学|SDGs Plus 履修証明プログラム

サステナビリティeラーニング

SDGsの理解を深め、取り組みを広めたい企業におすすめなのが、SDGsのeラーニング。

近年ではSDGsが学べるさまざまなeラーニングサービスがリリースされています。

その中でも「サステナビリティ eラーニング」は、ESGやSDGsを含むサステナビリティについて学べるカリキュラムが整っている法人契約のプログラムです。

ビジネスパーソンに特化した内容であることから、上場企業を中心に、多くの企業で活用されています。
参考:日経BPコンサルティング

未来を豊かにする力を身につけよう

国内においても、環境やSDGsについて学べる大学や大学院は増えています。

しかし、学生だけではなく、社会人も学び続けることが大切です。

企業にもサステナビリティが求められている現在、環境問題や社会問題に関する知識や問題解決力は不可欠です。

持続可能な社会の実現のために、リーダーとして求められるスキルといえるでしょう。

今回の記事を通して、自分の興味関心やキャリア形成に合わせた学びの場を選んでみてください。

GREEN NOTE
GREEN NOTE編集部

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