【5選】おすすめオーガニック&フェアトレードコーヒー
ここ数年で「フェアトレード」の認知度が向上しています。
特に、手軽に購入できるのが「フェアトレードコーヒー」です。
おすすめのフェアトレードコーヒーを5つを厳選しました。
とはいうものの、「どうして必要なのか?」などと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
記事の後半では、フェアトレードの意味や問題点を解説します。
フェアトレードコーヒーとは?
フェアトレードコーヒーとは、フェアトレードで生産や販売されたコーヒーを表します。
「フェアトレード(fairtrade)」は、直訳すると「公正取引」です。
これは、貿易のしくみの一つで、開発途上国で生産される原料や製品を、継続的に適正な価格で購入します。
それによって、社会的弱者である開発途上国の労働者の生活改善と経済的自立が期待できるのです。
そのため、立場や国籍など関係なく公平な取引が実施され、フェアトレード商品に関わるすべての方の人権が守られています。
手軽に買える!フェアトレードコーヒー5選
実は、今でも手軽に購入できるフェアトレードコーヒーがあります。
スーパーマーケットやオンラインで購入可能なものを厳選した5つのコーヒーをまとめました。
①スターバックス
大手コーヒースタンドのスターバックスでは、フェアトレードのコーヒーを自宅と店内で楽しめます。
自宅用のコーヒー豆もしくは粉タイプは、各店舗やオンラインショップでいつでも購入可能です。
筆者自身も「フェアトレード イタリアン ロースト」を実際に飲んでみました。
苦味は強いですが、深みのある味わいで飲みやすかったです。
ただ、店内で飲む場合は、毎月20日のエシカルなコーヒーの日に足を運びましょう。
この日には本日のコーヒーがフェアトレードになったり、生産者とのつながりを感じられるワークショップが開催されます。
レギュラーメニューにはないフェアトレードコーヒーを飲めるのが魅力です。
ただ、店舗や時期によって異なるのでご注意ください。
公式サイト:https://www.starbucks.co.jp/coffee/ethcally_sourced/
② 小川珈琲
「小川珈琲」はスーパーマーケットでも気軽に購入できます。
コーヒー豆タイプからドリップコーヒーまで種類も豊富です。
- 有機珈琲フェアトレードモカブレンド(豆)
- 有機珈琲フェアトレードモカブレンド(粉) 267円
- 有機珈琲フェアトレードモカブレンド・ドリップコーヒー7杯分 267円
近所にない場合は、公式オンラインショップでも買えます。
値段も1000円以下とお手頃なので、ぜひチェックしてみてください。
公式サイト:https://www.oc-shop.co.jp/ic/cat-23
③マウントハーゲン
「マウントハーゲン」のインスタントコーヒーは、オーガニックでフェアトレードです。
店舗ではあまり見かけませんが、楽天やAmazonなどのオンラインショップで購入できます。
インスタントなので手軽にコーヒーを楽しめるのが魅力ではないでしょうか。
また、カフェインレスもあるので、カフェインが気になる方にもおすすめです。
購入はこちら:https://www.amazon.co.jp/
④セブンイレブン
セブンイレブンでも、フェアトレードコーヒーが販売されています。
買い物の時に「商品を取り巻く地球環境や社会の持続可能性」を重視する「エシカル消費」ができるようにという思いが込められています。
「コンビニで買える」と思うだけで、とても身近に感じる方も多いのではないでしょうか。
実は、コーヒーだけではなく、フェアトレードのハイカカオチョコレートも購入できるので、コーヒーのお供としてもおすすめです。
店舗に行った際は、探してみてください。
⑤トップバリュ
イオンのプライベートブランドであるトップバリュでも、フェアトレードコーヒーが購入可能です。
- オーガニック&フェアトレード モカブレンドレギュラーコーヒー(粉、豆、ドリップタイプ)
- オーガニック&フェアトレード グアテマラブレンドレギュラーコーヒー (粉、ドリップタイプ)
- オーガニック&フェアトレード コロンビア100%(粉、ドリップタイプ)
大きく分けて3種類あるため、味の違いを楽しめるのが特徴です。
これらすべて「トップバリュグリーンアイ」というジャンルのもので、自然環境の持続可能性を追求する「オーガニック&ナチュラルブランド」です。
紅茶、ジャムやチョコレートなどの商品も販売されているので、気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
公式サイト:https://www.topvalu.net/
以上が今回厳選したフェアトレードコーヒーです。
どれもフェアトレードでありながら、オーガニックコーヒーでもあります。
社会だけではなく、自分や環境にもやさしいコーヒーともいえるので、一度買ってみる価値はあるのではないでしょうか。
どうして、コーヒーにフェアトレードが必要なのか?
フェアトレードが必要な理由は、開発途上国でコーヒー豆を生産する農家の多くが、不当な取引により、貧困や児童労働に陥ることが問題になっているからです。
多くのコーヒー豆は、開発途上国で生産されています。
けれども、買取価格の決定権は生産者ではなく、経済的に発展したニューヨークやロンドンなどの国際市場にあるのです。
マーケット動向が「コーヒー豆を安く仕入れたい」となればなるほど、そのしわ寄せは立場の弱い生産者に大きく影響します。
その結果、貧困生活や児童労働を余儀なくされるのです。
けれどもフェアトレードは最低価格が保証されているため、このような最悪な状況を回避できます。
公正な取引による利益によって個々の労働者の生活が守られ、地域社会の発展にもつながります。
フェアトレードによって生産者は安定した生活を送り、質のいい作物づくりに専念できるのです。
フェアトレードのコーヒーの問題点
フェアトレード商品には、社会、環境、経済のメリットが大きいことは明らかです。
一方で、3つの問題を抱えています。
①知名度が低い
まずは、認知度が低いことです。
特に日本は諸外国と比べてあまり認知されておらず、国民の平均購入金額も低いといわれています。
2020年の国民一人当たりの購入金額を比較してみましょう。
- 日本の平均は「104円」
- スイスの平均は「11,267円」
世界トップであるスイスは、日本の「約108倍」のフェアトレード商品を購入していました。
ここ数年で国内の認知度は高まってはいますが、より多くの人に身近に感じてもらう環境が必要です。
フェアトレード商品を買うのが一つの選択肢になる社会を目指すべきではないでしょうか。
②値段が高い
次は、値段が高い点です。
一般的な商品に比べて「結構高いな」と感じた方も多いのではないでしょうか。
確かに「値段が高い」のは否めませんが、高いのには理由があります。
それは、生産者の安定した生活や高品質を保証する分、消費者への負担が大きくなるからです。
もしかすると、破格の値段で売られている商品の裏では不当な取引が行われ、遠い国の生産者が苦しんでいる可能性も考えられます。
つまり、フェアトレードは「値段が高い」というよりは「適正価格である」ということを理解しておかなければなりません。
不当な取引の問題とフェアトレードの価値を知れば、納得して購入できるのではないでしょうか。
③手に入りづらい
最後は、フェアトレード商品を手軽に購入できないことです。
国内の店舗で売られているフェアトレードコーヒーが手に入りづらいのが、大きなデメリットといえます。
とはいえ、さらにフェアトレードの価値が浸透すれば、もっと手に入りやすい環境が期待できるのではないでしょうか。
手軽に買える環境は、メーカーや販売者、消費者などの一人ひとりの意識改革が欠かせません。
まとめ
今回は、フェアトレードコーヒーについて解説しました。
トレード商品に関わるすべての方の人権が守られていて、社会にやさしいコーヒーといえます。
一杯のコーヒーが遠い国の生産者やその家族につながると思うと、心がより癒されるのではないでしょうか。
「SDGsに貢献したい」「エシカル消費を始めたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
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