エシカルライフ

『より地球にやさしい』アクションを。Our Earth Projectの取り組みと展開ブランドを紹介

Our Earth Project

「この豊かで美しい地球を未来の世代に残していく」ことを理念とし、ブランドや商品、サービスなどを展開する「Our EARTH Project」。

今回はOur EARTH Projectの概要、展開しているブランドや取り組みをご紹介します。

Our EARTH Projectを展開する三栄コーポレーションさん

  • 取り組みをはじめたきっかけ
  • 今後の取り組みや展望

についてもお伺いしました!

「Our EARTH Project」の概要

Our EARTH Projectとは、㈱三栄コーポレーションが推進する「サステナブル」や「エシカル」をキーワードとして事業を展開するプロジェクトです。

「より地球にやさしい」をコンセプトとしており、「製品・ブランド」「材料」「サービス・活動」の3つの柱で構成されています。

最大の目的は「この豊かで美しい地球を未来の子どもたちに残していくこと」であり、そのために何ができるかを追求すること。

個人の小さな意識と行動の変化、個々の商品や材料が変わっていくことで地球に貢献できると考えています。

国内海外問わず、SDGsや環境活動、環境型配慮製品の製造を行っている企業と積極的にパートナーシップを組み、さらなる事業の展開を目指しているプロジェクトです。

「Our EARTH Project」の取り組みをはじめたきっかけ

GREEN NOTE編集部(以下GN)―「Our EARTH Project」の取り組みをはじめたきっかけはなんでしょうか?

三栄コーポレーションー当社はモノづくりやモノの取扱いを行っている企業ですが、3~4年ほど前に欧州の展示会に訪問し、日本よりも多くのサステナブルやエシカルに配慮したブランド、製品、素材が多く存在し、また消費者においても環境に対する意識が高いことを知り、影響を受けたのがきっかけです。

モノに携わっている企業として、取り扱っているモノを今よりも地球にやさしい、環境負荷の低い形にできないか?と考え始めました。

その後、商社機能として海外の良いモノを日本に紹介する、またモノづくり観点では環境負荷の低い素材や材料を使用してモノづくりを進めていくことを2年半前にスタートしました。

製品・ブランド紹介

「Our EARTH Project」が展開しているサステナブルブランドについてそれぞれ紹介します。

Pure Waste

アパレル業界がサプライチェーンにおいて環境に与える負荷は大きく、中でも水の消費量は年間で約83億㎥にも及びます。

Pure Waste」は、「水資源」を最小限に抑えるために、コットンの端材や端切れを再利用して服を作り直すフィンランド発のアパレルブランドです。

衣料品の生産工程から出る端材を色ごとに回収しリサイクルするため、新たな綿栽培や染色のための水を必要としません。

インドの工場と協力し、繊維に戻した綿の端材をPETリサイクルのポリエステルと混合し生地を完成させ、100%リサイクルのアパレル商品を販売しています。

公式ページ:Pure Waste

GOTBAG.

海には年間約800万トンのプラスチックゴミが流入し、このままでは2050年にはプラスチックゴミが海洋生物の量を上回ると言われています。

GOTBAG.」の創立者は幼いころから海に親しんでいたため、「海を守るためになにか出来ないか」と考えブランドを立ち上げました。

多くの漁師やNGO団体と協力し、インドネシアで海洋廃棄プラスチックを回収、分別した中からPETを選別し、ポリエステル生地に再生してバッグの本体として使用します。

エコなだけではなくウェルダー圧着することで機能性も高めており、実用的な商品としても注目されています。

公式ページ:GOTBAG.

AIRPAQ

AIRPAQ」はドイツ発のアップサイクルブランドです。

アップサイクルとは不用品に新たな価値を加えて商品を生まれ変わらせること。

廃棄物を再利用することで資源の消費を抑えることが可能です。

スクラップになるはずだった自動車のエアバッグやシートベルト、バックルを使用しバッグを製造しています。

バックパック1個あたり、約1024gの車の廃棄パーツが使用されており、車部品の素材が生かされたクールなデザインが特徴です。

環境配慮とゴミ削減を謳うだけではなく、魅力ある商品を生み出すことで環境ビジネスの価値を向上させることを目指しています。

公式ページ:AIRPAQ

KERBHOLZ

天然の木材を使用したデザインウォッチのブランドです。

使用している木材は家具などを作る際に出た端材を活用しています。

「優れたデザインは自然の保全や環境に配慮したデザインフェーズでなければならない」という信念のもと、資源を保全するプロジェクトを立ち上げ「DESIGNING TO SUSTAIN」基金を設立しました。

毎年利益の10%をニカラグアの植林活動や海洋プラスチックごみの回収などに寄付しています。

KERBHOLZ」のデザインウォッチはミニマルでありながらも、カッティングが工夫されひとつとして同じものは存在しません。

長く使用することで経年変化による風合いを楽しめるのも天然素材を使用しているからこそです。

公式ページ:KERBHOLZ

kaala

ヨーロッパにはエシカル消費の意識が根付いています。

エシカル消費とは、環境や社会に配慮した消費活動のスタイルで、フェアトレードアニマルフリーの製品を購入することなどを指します。

kaala」はドイツ・ハンブルク発のヨガバッグブランドです。

環境に害をなす化学薬品や動物由来の素材を使用しないヴィーガンブランドで、リサイクルのナイロンとポリエステルを利用した製品を製造。

「美しく、かつサステナブルな商品を生み出したい」という思いのもと生み出されるヨガバッグはシンプルでサステナブル。

ヨガマットが収納できるだけでなく日常生活にも便利な機能性も持ち合わせているのも一つの特徴です。

公式ページ:kaala

BOHONOMAD(ボホノマド)

世界には不当な境遇の中、低収入で働かされている女性が多く存在します。

BOHONOMAD」は、これまで季節労働者としてしか収入を得ることができなかった女性たちに雇用を創出しているブランドです。

トルコ工房では保険制度も適用した安定した雇用を女性たちに提供。

女性のエンパワーメント向上に積極的に取り組んでいます。

女性たちの手で100%手作りされる「ビ―ガンロープサンダル」は、丈夫で実用的な上、ユニセックス仕様であらゆるロケーションに着用が可能。

スタイリッシュなデザインはファッション性も高くヨーロッパを中心に注目されています。

公式ページ:BOHONOMAD

O.T.A.

自動車に使用されるタイヤは年間13億本も生産され、毎秒6本のタイヤが廃棄されていると言われています。

このような環境破壊に対して、フランス・パリ発のスニーカーブランド「O.T.A.」はスニーカーのソール部分にリサイクルタイヤを活用するという画期的なアクションを開始しました。

廃棄された一本のタイヤからは3足のスニーカーが生み出されます。

リサイクルタイヤソールを使用したスニーカーは、デザインや耐久性に優れているだけではなくエコフレンドリーでクリーン。

大量生産や大量消費からは決して誕生しないサステナブルな製品です。

公式ページ:O.T.A.

O MY BAG

オランダ・アムステルダム発の「O MY BAG」は、創設者がインドを訪れた際に工場で働く労働者との出会いから始まりました。

全てのサプライチェーンをインドで実施し、縫製工場では男女平等な労働環境を保証しています。

差別のない労働環境を構築することは生産性の高さや商品の品質を維持します。

「O MY BAG」は全ての人が人間らしく働きがいのある仕事に就くための世界的な課題に取り組んでいると言えます。

有害な化学物質をまったく使用せずになめした皮を使用したレザーバッグは、時が経るごとに色味が深まり風合いや美しさが増していきます。

公式ページ:O MY BAG

材料紹介

三栄コーポレーションではお客様のご要望で幅広いサステナブル素材・材料を取り扱っており、中でも正規代理店・パートナーとして、取り組んでいる3つの材料についてご紹
介します。

e.dye

e.dye」は無水染色技術を活用した原着生地のブランドです。

無水染色技術とは、染色(着色)段階で水は使わず、製糸工程前の原料に着色する革新的な染色方法です。

この技術により、水や化学薬品の使用量、二酸化炭素排出量を削減による環境負荷の軽減だけでなく、製品自体にも、色むらがなく、色落ち、色あせがないというメリットがあるのが特徴です。

Our EARTH Projectでは、日本における独占販売契約権を取得し、e.dyeで生産した生地の販売、そしてe.dyeを活用した製品OEMにも対応しています。

BRING

BRING」はJEPLAN(旧:日本環境設計株式会社)が開発した素材であり、不要になった古着をポリエステルの原料にまでケミカルリサイクルし、まったく新しいポリエステル樹脂に再生することができます。

まさに「服から服」へ「ペットボトルからペットボトル」へという水平のリサイクルを可能にした技術です。

また従来のポリエステル生地と違い「BRING」は石油の使用量を減少できるので、サステナブルな素材として世界から注目されています。

Our EARTH ProjectではJEPLANと製品化パートナーシップ契約を締結し、生地の開発と製造・販売、ならびにバッグを中心とした雑貨類の製品OEMの取り組みをしています。

Pure Waste

サステナブルな生地が作成可能な「Pure Waste」は、生産過程から発生する端材をリサイクルして衣服を作る技術を持っています

ペットボトルからリサイクルしたポリエステル糸と合わせた混紡生地は、まさにリサイクル率100%の生地。

環境に大きく配慮したサステナブルな製品として注目されています。

Our EARTH Projectでは、「Pure Waste」で生産した生地の製品OEMにも対応しています。

サービス・アクション紹介

関連団体への活動の参画や取り組んでいるサービスなどのアクションをご紹介します。

Our EARTH Projectでは、「より地球にやさしい」社会を実現するために環境関連の団体や法人とパートナーシップを組みながら積極的に活動に参画しています。

また環境保全活動の一環として、ビーチグリーン活動やさまざまなワークショップ、トークショーイベントなども開催。

学生環境団体との連携、支援では「環境」への認知度を高めるために学ぶ機会や考える機会を多く提供できるようにさまざまなアクションに取り組んでいます。

今後の取り組みや展望

GN―Our EARTH Projectの今後の取り組みや展望について、どのようなものを考えていますか?

三栄コーポレーション―Our EARTH Projectもスタートから約2年半が経過しましたが、スタート段階に比べ、この1-2年で社会全体、企業、そして消費者の方々においても、SDGsの浸透をはじめ、環境に対する意識変化が急速に進んでいることを実感しています。

その後押しもあり、当社取り組みも徐々に認知され、多くの企業、団体、そして消費者の方々との取り組みも拡大しております。

今、私たちが直面している環境含め多くの問題は当社一社でできることは限定的であり、社会全体、各業界、そして消費者一人ひとりの意識変化、行動変化が必要不可欠であることから、今後も様々な方々と連携しながら、環境のみならずSDGsの目標達成に貢献していきたいと思います。

そのために、当社の事業の核である“モノ”を中心に、更に取り組みを拡大していきます。

出店情報

Our EARTH Projectは今後、以下イベントに出店を予定しています。

2022年10月18日~10月20日 ファッションワールド 2022秋 サステナブルゾーンへの出展

2022年11月16日 おもちゃから生まれた腕時計“YOT WATCH”の発売を開始

まとめ

サステナブル&エシカルなアクションに取り組む「Our EARTH Project」について、展開しているサービスやブランド商品と併せてご紹介しました。

どんな小さなアクションでも、未来への変化につながります。

ひとりひとりの意識と行動の変化を促し、豊かな地球を未来の子供たちに残すために「Our EARTH Project」はこれからも注目したいプロジェクトです!

Our EARTH Project公式サイト:https://ourearthproject.jp/

GREEN NOTE
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