生物多様性

レッドリストとは?絶滅の危機にある生物たちを守る指標

レッドリストとは、絶滅のおそれのある野生生物や植物のリストのことです。

レッドリストは、IUCN(国際自然保護連合)によって作成され、種の保存状況を示すために使用されています。

レッドリストにリストされている種は、絶滅のリスクが高いとされています。

関連記事:生物を絶滅から守ろう!絶滅危惧種の現状と守るための世界の取り組み

レッドリストとは?


レッドリストとは、絶滅の危機にある生物種を分類したリストのことです。

国際自然保護連合(IUCN)が作成しており、世界中の生物種について、その保全状況を評価しています。

レッドリストには、以下のような種類があります。

グローバルレッドリスト

全世界の生物種について、その保全状況を評価したリストです。

IUCNが作成し、世界自然保護基金(WWF)などが活用しています。

国内レッドリスト

各国の生物種について、その保全状況を評価したリストです。

各国の環境省や自然保護団体が作成しています。

国内レッドリストは、各国の生物多様性保全政策の指針となります。

参照:環境省「レッドリスト・レッドデータブック」

種の保存法(Endangered Species Act)に基づくレッドリスト

アメリカ合衆国で作成されたレッドリストで、種の保存法に基づいて評価されます。

絶滅の危機にある種には、保護措置が講じられます。

レッドリストカテゴリー

グローバルレッドリストにおいて、生物種を以下の9つのカテゴリーに分類しています。

  • 未評価
  • データ不足
  • 低懸念
  • 準絶滅危惧
  • 危急
  • 危機
  • 深刻な危機
  • 野生絶滅
  • 絶滅

これらのカテゴリーは、生物種の保全状況を評価する上での基準となっています。

レッドリストは、生物多様性保全のための重要な指標となっており、生物種の保全や環境保護に役立っています。

参照:https://www.iucnredlist.org/ja

レッドリストに載っている動物


レッドリストには、世界中の動物種が含まれています。以下にいくつかの例を挙げてみます。

ウミガメ

ウミガメは、世界中の海に生息する爬虫類で、レッドリストの「絶滅危惧種」に分類されています。

ウミガメは、漁業による混獲や海洋汚染などによって、生息数が減少しています。

世界的には、保護区の設置や繁殖プログラムなどにより、保全に取り組んでいます。

ジャイアントパンダ

ジャイアントパンダは、中国の特有種で、竹を主食としています。

生息地の破壊や、食物源の減少などにより、絶滅危惧種としてレッドリストに分類されています。

シロナガスクジラ

シロナガスクジラは、世界最大の哺乳動物であり、北極圏や南極圏で生息しています。

商業捕鯨による乱獲や、海洋環境の変化により、絶滅危惧種としてレッドリストに分類されています。

レッサーパンダ

レッサーパンダは、ヒマラヤ山脈周辺や中国南西部などに生息しています。

生息地の破壊や、食物源の減少、密猟などにより、絶滅危惧種としてレッドリストに分類されています。

オランウータン

オランウータンは、インドネシアとマレーシアに分布するサルの一種で、森林破壊により生息地が減少しているため、絶滅危惧種としてレッドリストに分類されています。

イリオモテヤマネコ

イリオモテヤマネコは、沖縄県の西表島に生息するネコ科の一種で、生息地の破壊や、外来種の侵入により、絶滅危惧種としてレッドリストに分類されています。

レッドリストに載っている植物


レッドリストに載っている植物の例をいくつか紹介します。

ゴマノハグサ

ゴマノハグサは、日本原産の多年草で、レッドリストの「絶滅危惧IB類」に分類されています。

過去には、天然記念物に指定されていましたが、都市化によって生息地が減少し、生息数が減少しています。

現在では、野生のものはほとんど見られなくなっており、人工的に繁殖・栽培されたものが株主島で保護されています。

フジバカマ

フジバカマは、北海道や本州などに分布する多年草で、レッドリストの「絶滅危惧II類」に分類されています。

湿原や沼地などの水辺に生え、花期には美しい花を咲かせますが、その生息地は開発によって破壊され、生息数が減少しています。

現在では、野生のものはほとんど見られなくなっており、人工的に繁殖・栽培されたものが保護されています。

ヤチモクレン

ヤチモクレンは、日本原産の多年草で、レッドリストの「絶滅危惧IA類」に分類されています。

渓流沿いなどの湿地に生息し、春には白い花を咲かせます。

過去には、広く分布していましたが、人間の開発によって生息地が破壊され、生息数が減少しています。

現在では、自生地での保護・繁殖プログラムが進められています。

まとめ

レッドリストにリストされている種の多くは、人間活動によって危機に瀕しています。

私たちは、これらの脅かされた種を保護するための緊急の行動をとる必要があります。

生物多様性の保全は、生態系の健全性と人類の福祉に不可欠であるため、レッドリストは非常に重要な指標となっています。

私たちはみんな、この重要な使命を支援するために行動を起こす必要があります。

GREEN NOTE
GREEN NOTE編集部

『GREEN NOTE(グリーンノート)』は環境・社会課題をわかりやすく伝え、もっと身近に、そしてアクションに繋げていくメディアです。SDGs・サステナブル・ESG・エシカルなどについての情報や私たちにできるアクションを発信していきます!

みんなで紡ぐサステナブル

一人ひとりの小さなアクションの積み重ねで
サステナブルを実現していく。
まずはたくさんの人に知ってもらうことから一緒に始めてみませんか?

SNSでシェアする
クリップボードにコピーしました

知ってほしい「GREEN NOTE」の
大切にしていること

サステナビリティとSDGsが
すぐわかるニュースメディア
  • 分かりやすく
    伝える
  • もっと
    身近に
  • アクション
    に繋げる
GREEN NOTE
(グリーンノート)アプリ

GREEN NOTEスマホアプリでエシカル・サステナブルをアクションに変えていきませんか?

  • ◎サステナビリティ/ SDGsに関する国内・海外の最新動向および話題のニュース情報を厳選して毎日お届け!
  • ◎あなたの声を企業に届けよう!大手企業との共創プロジェクトに参加できる!
  • ◎プロジェクトへの参加でポイントをGET!貯まったポイントをサステナブルな特典に交換しよう!
スマホ版のGREEN NOTEアプリの画像
GREEN NOTE APP
Contact
  • 記事掲載についての
    お問い合わせ

    GREEN NOTEへの記事掲載をご検討の方は
    こちらよりご連絡ください。

  • 消費者リサーチ
    についてのお問い合わせ

    「エシカル・サステナブル関心層への消費者リサーチ」について
    のお問い合わせはこちらよりご連絡ください。