【おすすめ6選】食品や車などエシカル・サステナブルなサブスクを紹介
音楽や映画・アニメのサブスクリプションサービスを利用している方は多いのではないでしょうか?
サブスクリプションとは、商品やサービスを一定期間、定額で利用できる仕組みのこと。
略して「サブスク」と呼ばれることが多いです。
サブスクの特徴は、決められた範囲内ならサービスなどを好きなだけ利用できることです。
最近では、音楽や動画以外にも、さまざまなジャンルのサブスクが登場しています。
今回は、数あるサブスクのなかでもエシカルやサステナブル的観点からおすすめのサービスを6つ紹介します。
サブスクリプション(サブスク)とは?
サブスクリプション(subscription)とは、日本語で「予約購読、定期購読」などと訳されます。
つまり、商品やサービスを一定期間、定額料金を支払って利用するビジネスモデルです。
日本では「サブスク」という呼び方のほうに馴染みがあるでしょう。
雑誌や新聞などの定額制サービスは以前より利用されていました。
しかし近年、定額制の音楽配信サービスや映画・アニメなどの動画配信サービスが人気となったことをきっかけに、サブスクという仕組みがさまざまな業界から注目を集めています。
サブスクは、飲食や車、ファッション、ホテルなどさまざまな業界で導入されています。
サブスクが注目される3つの理由
なぜ、サブスクは注目されているのでしょうか。考えられる理由には、大きく分けて以下の3つがあります。
- 都合に合わせて登録・解約できる
- モノを所有する必要がない
- 環境にやさしい
それぞれ詳しく説明します。
都合に合わせて登録・解約できる
サブスクの最も大きなメリットは「自分の都合に合わせて登録・解約できる」ことでしょう。
登録すればすぐに利用できるサービスが多く、必要なときにすぐ始められます。
また、不要になれば解約できるので、ライフスタイルや趣味が変わっても安心です。
また、サブスクは「少し使ってみたい」という人にもおすすめのサービスです。
利用してみて自分に合いそうならサブスクを継続する、ということもできます。
家電など金額の大きいものを購入する前にサブスクで利用してみて判断する、という人もいます。
初回無料や解約時の違約金無料などのキャンペーンを実施しているサービスも多く、気軽に始められるのも人気の理由です。
モノを所有する必要がない
サブスクは、所有する権利ではなく、利用する権利に対してお金を払って購入するシステムです。
そのため「モノを所有する必要がない」というメリットがあります。
モノを所有すると、保管場所の確保や、手入れなどが必要です。
しかしサブスクなら不要になった段階で手放せるので、手入れする時間や空間、コストの削減が可能です。
シンプルでミニマルな生活をしたい人や、引越しなどの移動が多い人、お金を節約したい人などにも人気があります。
環境にやさしい
サブスクは「環境にやさしい」という点からも人気があります。
サブスクで利用できる商品は、返品後クリーニングなどが行われたあと、多くが再利用されます。
商品を購入した場合と、サブスクで利用した場合を比べると、使用する資源はサブスクの方が少ないといえるでしょう。
サブスクは、サーキュラーエコノミーの実現にも役立ちます。
サーキュラーエコノミーとは、商品を生産、販売、使用したあとに資源として活用する経済システムで「循環型経済」と訳されます。
廃棄物をほとんど出さず、新たな素材の使用も最低限に抑えられることから、気候変動対策としても注目されています。
今注目!エシカル・サステナブルなサブスク6選
音楽や動画を筆頭に、さまざまな業界で登場しているサブスク。
サブスクを提供しているサービスのなかには、エシカルやサステナブルなものも多くあります。
今回は、エシカルやサステナブル的観点からおすすめのサブスクを6つ紹介します。
- ロスゼロ「ロスゼロ不定期便」
- パナソニック「家庭用生ごみ処理機 MS-N53XD」
- CLAS(クラス)
- Laxus(ラクサス)
- トヨタ「KINTO(キント)」
- SANU「SANU 2nd Home」
フードロス削減へ。ロスゼロの「ロスゼロ不定期便」
「ロスゼロ不定期便」は、規格外品や過剰在庫を販売しフードロス削減を目指す株式会社ロスゼロが提供するサブスクです。
サブスクは定期的に商品が送られてきますが、ロスゼロ不定期便はいつ何が送られてくるのか分かりません。
その理由は食品ロスが、いつ、どれだけ発生するのか予測できないから。
この特徴を活かしたロスゼロ不定期便では「いつ届くかわからない福袋」のようなワクワク感も味わえます。
ロスゼロ不定期便は、2カ月に1度、常温食品が送られます。
内容は毎回異なり、定価9,000円〜10,000円程度の商品が入っているとのこと。
1回の利用料金は5,000円なので、お得に食品ロス削減に貢献できます。
パナソニック「家庭用生ごみ処理機 MS-N53XD」
家庭で出る生ごみの処理方法の一つである、家庭用生ごみ処理機。
パナソニックでは「家庭用生ごみ処理機 MS-N53XD」のサブスクを行っています。
生ごみ処理機は、微生物や乾燥により生ごみを分解し処理する機械のこと。
生ごみによる悪臭や虫の発生を抑えるだけでなく、可燃ゴミの量を減らすことなどから、生ごみ処理機は環境負荷削減にも効果的です。
パナソニックの「家庭用生ごみ処理機 MS-N53XD」は月額2,600円(税込)で利用できるサブスクです。
自然故障や物損などによるメンテナンス費用は不要で、購入したいと思ったら途中買取も可能とのこと。
初回利用時には新品の商品を届けてくれるので、衛生面も安心です。
家庭用生ごみ処理機は、全自動かつ大容量のものだと1台10万円近い商品もあります。
使ってみてから購入を検討したい、という方にもおすすめです。
「家庭用生ごみ処理機 MS-N53XD」のレビュー記事がありますので、ぜひ参考にしてください。
参考:自宅で気軽に始められるSDGs。パナソニックの「家庭用生ごみ処理機」を使ってみた
家具家電のサブスクサービス「CLAS(クラス)」
家具や家電は「部屋に置いてみたらイメージが違った」「使い心地が想像と違った」など後悔することもあり、そのような失敗は避けたいもの。
しかし、株式会社クラスが提供する家具家電のサブスク「CLAS(クラス)」なら、そのような心配はありません。
CLASでレンタルできるのは家具(ソファ・机・照明など)や家電(洗濯機・冷蔵庫など)、ベビー&キッズ用品などさまざま。
1カ月単位で利用できるだけでなく、リペアクリーニングなどのサービスも行っています。
また、既存製品だけでなく、CLASのPB(プライベートブランド)製品も利用できます。
PB製品には、修理のしやすさやパーツの共通化などにより、長く使えるような循環型設計を採用。
これにより、使用する資源を最小限に抑え、環境負荷の少ないサービスを実現しています。
参考:CLAS
ブランドバッグが借り放題「Laxus(ラクサス)」
ラクサス・テクノロジーズ株式会社が提供するのは、ブランドバッグのサブスク「Laxus(ラクサス)」です。
月額9,800円(税抜)で、60ブランドのバッグを使い放題できます。
Laxusがサービスを通して目指すのは「ものを捨てない社会」です。
Laxusのバッグは返却後、専門の職人により丁寧なメンテナンスやリペアが行われ、再度貸し出されます。
そのため、8年間で70万回以上バッグを貸し出しているにもかかわらず、廃棄されたバッグは1つもないとのこと。
大量生産・大量消費などで環境負荷が高いとされるファッション業界において、資源を無駄にせず、今あるモノを大切に長く使うLaxusのサブスク。
今後ますます人気が高まりそうです。
参考:Laxus
電気自動車(EV車)も対象!トヨタのサブスク「KINTO(キント)」
「KINTO(キント)」とは、トヨタが提供している車のサブスクです。
車種によって費用は異なりますが、初期費用フリープランと中途解約費用フリープランの2つがあり、ニーズに合わせて選べます。
KINTOはトヨタの新車などにも乗れるため、人気を集めているサービスです。
また、KINTOでは電気自動車(EV車)である「bZ4X」の利用も可能です。
同車は2022年5月に発売されたトヨタ初の完全EV車。
EV車は、走行中に排気ガスを発生しないためガソリン車よりも環境負荷が低いとされています。
また災害時には非常用電源として使用できることから、災害対策としても注目を集めています。
しかし、EV車はガソリン車よりも車体価格が高額だったり、地方での充電設備が不足していたりと課題があるのも現状です。
「環境にやさしいEV車を選びたいが購入するか迷う」という方は、まずはサブスクで利用してみてはいかがでしょうか。
参考:KINTO
環境循環型セカンドホームのサブスク「SANU 2nd Home」
セカンドホームのサブスクもあります。それが、株式会社Sanu(サヌ)の提供する「SANU 2nd Home」です。
「SANU 2nd Home」は、月会費55,000円(税込)に加え、宿泊するたびに清掃費3,300円/回と宿泊費(平日0円、土・祝・祝前日は5,500円)を支払って利用します。
別荘のように維持や管理の手間やコストがかからず、全国にある「SANU 2nd Home」を利用できるのが人気の理由です。
また「SANU 2nd Home」の建物は、サステナビリティを追求したデザインとなっています。
元の自然環境を生かした建物配置や、周囲の生態系を崩さないための工夫、国産の木材の使用など、環境に配慮しています。
「SANU 2nd Home」の利用をとおして、自然の中に溶け込むような暮らしが楽しめるでしょう。
まとめ
商品やサービスを一定期間、定額で利用できる仕組みである「サブスク(サブスクリプション)」。
シンプルでミニマムな暮らしを選ぶ人の増加やライフスタイルの変化が激しい今の時代、需要が高まっている選択肢の一つになりつつあります。
サブスクには音楽や動画の配信サービスが有名ですが、環境にやさしい製品やサービスを利用できるものや、環境負荷削減を目的としたものも増えています。
必要な時に必要なものが借りられるサブスクは、さらに人気を集めるでしょう。
今後どのようなジャンルがサブスクになるのか、注目していきたいですね。
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