2025年大阪万博のテーマやコンセプトは何?見どころ5選とチケット購入方法も

2025年4月から開催された大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」では、持続可能な社会の実現を目指すSDGs(持続可能な開発目標)の理念と深く結びついています。
このテーマには、技術革新や国際的な連携を通じて、私たち一人ひとりがより良い未来を築くためのヒントを見つけるという思いが込められています。
大阪・関西万博では、世界158カ国が参加する多彩なパビリオンや、未来を形作る企業・団体による展示が行われ、次世代を担う子どもから大人まで楽しめる内容が満載です。
SDGsに関心のある方にとっては、目標達成後の未来像を具体的に体感できる絶好の機会となるでしょう。
未来を共に創造するために、大阪・関西万博で新しい技術革新や、さまざまな国とのつながりを感じてみてはいかがでしょうか。
そもそも「万博」って何?
万博(国際博覧会)は、世界各国が参加する国際的な大規模イベントで、最新の技術や文化を展示する場です。
主な目的・特徴は、以下の通りです。
- 最新技術や文化の展示
- 地球規模の課題への取り組みを展示
- 国際交流
- 人々が関心を寄せる場
2025年には大阪・関西万博が開催され、日本で再び国際博覧会が行われます。
参考:ロスゼロ「【EXPO2025】万博って何?「大阪・関西万博2025」の最新情報」
参考:第一生命経済研究所「【1分解説】国際博覧会(万博)とは?」
大阪・関西万博のテーマとコンセプトとは?
大阪・関西万博のテーマとコンセプトは、以下の通りです。
テーマ:「いのち輝く未来社会のデザイン」
コンセプト:「未来社会の実験場(People’s Living Lab)」
テーマには、以下の要素が含まれています。
- 多様ないのちの尊重
- 一人ひとりが輝く未来の追求
- 経済だけでなく、環境・人権・教育・健康など多方面な視点における再構成
またコンセプトに基づいて、万博では以下のような取り組みが行われます。
- カーボンニュートラル・デジタル技術・次世代モビリティなど最先端技術や社会システムの活用
- 会場や運営、展示などでの未来社会をイメージした展示
- ARやVRなどの先端技術を活用したバーチャル万博の開催
大阪・関西万博は、世界中から158の国と7の国際機関、企業やNGO/NPO、市民団体などが参加予定です。
参考:大阪府公式サイト「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」
参考:NHK「【詳しく】大阪・関西万博 開幕初日の動き 158の国と地域 参加」
参考:大阪関西万博公式サイト「大阪・関西万博に参加表明のあった国・地域、国際機関が更新されました」
日本初の万博として開催された1970年の大阪万博のテーマについて
1970年の大阪万博(日本万国博覧会)はアジア初の国際博覧会で、テーマは「人類の進歩と調和」でした。
テーマには、以下の4つの主題(サブテーマ)が設定されていました。
- より豊かな生命の充実を
- よりみのりの多い自然の利用を
- より好ましい生活の設計を
- より深い相互の理解を
これらのテーマは、技術文明の進歩がもたらす恩恵だけでなく、自然や人間性に与える影響も考慮すべきだという意味が込められています。
また、会場中央にシンボルゾーンが設けられ、その中心に岡本太郎氏デザインの「太陽の塔」が建てられたことでも有名です。
1970年の大阪万博では77カ国から116の展示館が参加し、6,421万8,770人もの来場者を魅了する大規模なイベントとなりました。
参考:訪日ラボ「1970年の大阪万博を振り返る「人類の進歩と調和」に寄せられた数々の展示も紹介」
参考:展示会営業マーケティング「昭和の大阪万博が開催されたのはいつ?概要や日本にもたらした影響を紹介」
大阪・関西万博の魅力・見どころ5選
2025年に開催される大阪・関西万博の魅力や見どころについて、特におすすめの5つを紹介します。
①大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」
大阪・関西万博のシンボルである「大屋根リング」は、象徴的な建築物のひとつです。
大屋根リングは完成時に世界最大級の木造建築物で、「多様でありながら、ひとつ」という万博会場のコンセプトを表現しています。
- 建築面積:約60,000㎡
- 内径:約615m
- 外径:約675m
- 幅:30m
- 高さ:12m(外側20m)
日本の伝統的な建築技術と現代の工法を組み合わせて建設されており、規模と技術は圧巻です。
世界中から集まる多様な国々や人々をつなぐ役割を果たし、未来社会のデザインを体現しています。
大屋根リングの上部には「リングスカイウォーク」と呼ばれる遊歩道があり、高い位置から会場全体が見渡せるのも見どころです。
地上階には「リンググラウンドウォーク」があり、雨風や日差しを遮る空間のため、快適さも重視されています。
大屋根リングは単なる建築物ではなく、大阪・関西万博の理念と未来への希望を表現する重要なシンボルです。訪れる人々に新しい体験と感動を提供することでしょう。
参考:大阪・関西万博公式サイト「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場のシンボル「大屋根リング」がひとつにつながりました」
参考:nippon.com「多様な国々、人々が一つに―大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」つながる:パビリオン建設も加速」
②SDGs目標達成後の未来を描く「世界158カ国のパビリオン」
大阪・関西万博では158カ国が参加し、それぞれのパビリオンを通じてSDGs達成後の未来社会の姿を描く展示が行われます。
これらのパビリオンは、万博での以下の3つのサブテーマに沿って配置されています。
「いのちを救う」エリア
オランダパビリオン:再生可能エネルギーの最新技術を紹介する巨大な球体
イタリアパビリオン:「ルネサンスの理想の都市」をイメージしたコロッセオのような構造物
「いのちに力を与える」エリア
アメリカパビリオン:2棟の建物の間にキューブ状の構造物を配置
カタールパビリオン:伝統的な帆船から着想を得た木造建築
中国パビリオン:竹を使用し、自然との共存を表現
「いのちをつなぐ」
韓国パビリオン:外壁に巨大スクリーンを設置した鉄骨3階建て
ドイツパビリオン:7つの円筒状の木造建築が連なる構造
サウジアラビアパビリオン:アラブの伝統的な市場を再現
これらのパビリオンでは、各国の文化や技術・未来のビジョンが展示されるため、SDGs達成後の世界の多様な姿を体験できるでしょう。
参考:NHK「海外パビリオン”3つのテーマごとに配置” 大阪・関西万博」
③日本の未来を体験できる団体や企業による「13の民間パビリオン」
大阪・関西万博では、13の民間パビリオンが出展され、それぞれが日本の未来社会を体験できる展示を行います。
これらのパビリオンは、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿って工夫を凝らし、来場者に感動と共感を与えることを目指しています。
主な民間パビリオンは、以下の通りです。
- NTT Pavilion “Natural”:日本電信電話
- 電力館 可能性のタマゴたち:電気事業連合会
- 住友館:住友 EXPO2025 推進委員会
- パナソニックグループパビリオン「ノモの国」:パナソニック ホールディングス
- 三菱未来館:三菱大阪・関西万博総合委員会
- よしもと waraii myraii館:吉本興業ホールディングス
- PASONA NATUREVERSE:パソナグループ
これらのパビリオンでは、各企業や団体の特色を生かした展示や演出が行われ、来場者は未来社会を体験できます。
参考:大阪・関西万博公式サイト「民間パビリオン構想発表会(第1弾・第2弾)を開催」
④本格的なエンターテイメントの体感
大阪・関西万博では、さまざまな形で本格的なエンターテイメントが体感できます。
- 未来社会ショーケース:会場全体で未来社会を体験できる
- XD HALL:最先端の技術を駆使した没入型エンターテイメントが体験できる
- Monster Hunter Bridge:カプコンが開発した体験型コンテンツ「Monster Hunter Bridge」
これらの他にも、以下のエンターテインメントが用意されています。
- 多種多様なイベント
- 各国のパビリオンでの文化体験
- 企業パビリオンでの最新技術体験
大阪・関西万博では、来場者が未来の技術や生活を直接体験できる多種多様のエンターテインメントが目白押しです。
参考:PR TIMES「大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」に『Monster Hunter Bridge』出展決定!」
⑤オンライン空間に設置されるバーチャル会場「EXPO COMMONS」
EXPO COMMONSは、大阪・関西万博のオンライン空間に設置されるバーチャル会場です。
「Action for Lives」をテーマとし、万博会場とは別のプログラムがオンライン空間上で展開されます。
EXPO COMMONSは、個人や団体がSDGs達成に資する取り組みを自由に発信したり、国境や人種・文化を超えた交流と協働を促進したりするのがコンセプトです。
2025年の万博開催に先駆けて開設され、大阪・関西万博のレガシーとして2025年以降も継続運用される予定です。
EXPO COMMONSは、リアルとバーチャルを融合させ、万博のコンセプトである「未来社会の実験場」を体現する象徴的なバーチャル会場となるでしょう。
参考:関西SDGsプラットフォーム「【TEAM EXPO】【ご案内】『EXPO COMMONS』のプラットフォームが開設されました!(公益社団法人2025年日本国際博覧会協会)」
大阪・関西万博の基本情報
大阪・関西万博の基本情報を紹介します。
会場と開催スケジュール
大阪・関西万博の会場と開催スケジュールは、以下の通りです。
会場:大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)
開催スケジュール:2025年4月13日(日)から10月13日(月)まで
会場は、主に以下の3つのエリアで構成されます。
- パビリオンワールド(65.7ha)
- グリーンワールド(42.9ha)
- ウォータープラザ&つながりの海(47ha)
158カ国が参加し、さまざまなパビリオンが出展予定です。
参考:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会「大阪・関西万博 基本計画について」
チケットの購入方法
大阪・関西万博の入場チケットの購入方法は、以下の通りです。
- 公式サイトでの購入
- 旅行代理店やプレイガイド
公式サイトでの購入は、購入前に「万博ID」の登録が必要です。このIDを使って、家族分のチケット購入や来場日時予約ができます。
また、JTBや日本旅行などの旅行代理店でもチケットが購入可能です。
この他にも、コンビニエンスストア(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど)でも引換券を販売しています。
支払い方法は、クレジットカードやコンビニ決済などが利用できます。
参考:JTB公式サイト「2025年大阪・関西万博入場チケット販売」
来場時の注意点
チケット購入後、来場日の半年前から来場日時を予約する必要があります。予約は公式サイト上で行います。
来場する前に以下の点に注意してください。
- 自分が所有している複数のチケットをまとめて予約した場合、変更や取消はチケットごとに行う
- 別の万博IDにひもづいているチケットは、まとめて予約した場合でもマイチケットに表示されない
- 変更や取消は、万博IDを持っている方はそれぞれがログイン後に行う必要がある
予約日時に合わせて会場に訪れ、QRコードを提示することでスムーズに入場できます。
詳細な情報は、大阪・関西万博の公式サイトで確認してください。
まとめ
大阪・関西万博は、未来への希望と可能性を感じさせる場です。
中でも「いのち輝く未来のデザイン」というテーマは、現代社会が直面する課題を解決し、新しい価値観を生み出すきっかけを与えてくれるでしょう。
世界158カ国のパビリオンや企業による最先端の取り組みは、SDGsの達成後にどのような世界が広がるのか、具体的なビジョンを体験する絶好の機会となるはずです。
帰る頃には新たな視点や気づきを胸に、未来への一歩を踏み出す力を感じられるのではないでしょうか。
ぜひ、大阪・関西万博に足を運んで感動を体験してください。
『GREEN NOTE(グリーンノート)』は環境・社会課題をわかりやすく伝え、もっと身近に、そしてアクションに繋げていくメディアです。SDGs・サステナブル・ESG・エシカルなどについての情報や私たちにできるアクションを発信していきます!