森星さんのSDGsに習う日本の美しさと女性の権利を守る活動について
森星さんといえばタレントでありファッションモデルの森泉さんの妹で、祖母が世界的有名なファッションデザイナーである森英恵さんを祖母に持つ、日本を代表するファッションモデルです。
2011年にパリの社交界でデビューしたのをきっかけにモデルとして活動をしている傍ら、子供たちの権利保護を主とする、非営利団体インターナショナル・ジャパンに所属。
森星さんがモデルのお仕事に抵触した理由は、祖母の影響が大きいとFRaUのインタビューで答えていました。
SDGsに関する取り組みも戦後祖母が何もない状態化において、布をつぎはぎして衣服を作り出すなど、祖母の経験を次の世代に伝えるために取り組む次世代の環境問題や社会問題について関心を強く持つ方であると伺えます。
今回は森星さんのSDGsの活動について詳しく見ていきましょう。
森星さんのSDGs活動とは?
出典元:https://www.jukushin.com/archives/53168
森星さんのSDGsの活動は非営利団体に所属して、広告塔として世界に女性の実情についてSNSを通じて配信することです。
所属している非営利団体は、内閣府から承認された特定機関に当たります。
現在世界では女性の権利が守られている国とそうではない国があり、女性の権利について国や実情を発信するというのが、森星さんが所属するインターナショナル・ジャパンの一つの事業である「Because I am a Girl」です。
この事業の目的は、「女性の権利を守ること」。
特定圏の国では早すぎる結婚や出産、望まない結婚や出産など、子供の人権の侵害になるということから問題視されています。
この問題を解決するため、Because I am a Girlプロジェクトとしてまずは情報を発信し、少女たちの支援をすることになります。
支援者から支援をしてもらうためには実情を知ってもらう必要があります。そのためには、
- インターネットを用いて、現地から女性たちの生の声を届ける
- 実情を知った支援者を集め支援を募る
- プロジェクトを通して支援をする
つまり、人権を侵害されている彼女たちと支援者をつなぐ役割を、森星さんが所属しているBecause I am a Girlプロジェクトが担っているのですね。
さらに森星さんは「tefutefu」(てふてふ)という名前の企業の創業者の一人としてもまたクリエイティブ・ディレクターとしても活躍しています。
「tefutefu」では日本の文化や工芸を大切にして、現代になじんだ状態に編集し日本の良さを世界に発信しています。
出典元:https://tabiyomi.yomiuri-ryokou.co.jp/article/000215.html
特に世界農業遺産に日本で初めて認定された「能登の里山里海」には、多種多様な伝統農林漁法と土地の形状を生かした土地の利用方法やさまざまな生物資源が存在している土地でSDGsを実践しているといえる地域です。
里山付近にある溜池の湧き水を利用した農業文化や白米の千牧田の特徴的な作りやその美しい景色の保存のために、輪島白米千牧田愛耕会により特別名誉会員に森星さんが任命されています。
地域の方と共に伝統農業を体験し交流をもとに地域事業の魅力発信と魅力やアイデアをつくり、持続可能な活動SDGsにつなげています。
森星さんの生活のなかでのSDGsでは「サステナブルな生活」を実践しています。
森さんの母が使わなくなった宝石をライトスタンドに装飾して再利用したり、着なくなったレザーパンツとベルトをリメイクしてサドルバッグとして利用したり、職人さんの手を借りながら、新しいファッションの商品をつくり出しています。
森星さんがSDGsの活動を始めたきっかけ
森星さんがSDGsの活動をしたきっかけはおそらく、伝えることの大切さを祖母から教わったことにあると思われます。
森星さんはモデルとして、国内外でさまざまなクリエイターやデザイナーを出会う中で「長く使えるものはいいもの」と感じています。
モデルの仕事は人の購買意欲を高める仕事のため長く使えて愛せる物を世に広めたいと考えて、その思想が持続可能な活動「SDGs」につながると思い始めました。
当時祖母は戦前において衣服を作り上げるのに苦労したと言われていて布を寄せ集めて衣服を作り出すなど大変苦労したと森星さんに語ったそうです。
出典元:https://tefutefulab.com/ja
「tefytefu」を立ち上げたきっかけでは、コロナが大きな影響がありました。
海外のデザインや文化が自分にとって刺激や学びになると考えていましたが、コロナの影響で海外に出られない日々が続き、やがて日本文化の魅力に気が付きました。
以前から日本文化について海外の方から質問せれる事が多かったことがあり、そこで自分の知識が足りない事から、海外の方に正確な情報を伝えられなかった所に歯がゆさも感じたそうです。
そこで日本の各所を訪れて、その地域の魅力をモデルとして発信できるのではと考えたのが「tefutefu」を立ち上げる理由の一つです。
「tefutefu」のスタート地点石川県能登は、個性的で豊かな自然と日本独特の生活文化があります、特に山や海に囲まれた特有の地形が、四季のうつろいの豊かさ、美しさを感じることができ、お気に入りの土地でもありました。
この土地には多くの伝統工芸品や世界農業遺産の千牧田など魅力がたくさんあり、「里山里海」という文化をこれからも変わらず守るべき文化で「サステナブル」そのものだと考えています。
森星さんが思うSDGsの目標
出典元:https://www.wwdjapan.com/articles/781752
森星さんが思うSDGsの目標は、女性の権利が男性と同じになり男性と同じように扱われることです。
現在発展途上国において女性の権利はかなり低く、差別的であることがほとんどです。
そういった性別による差別をなくし、男性と女性に違いを持たせなくなるというのが森星さんの望む目標です。
さらに森星さんはモデルの仕事を通して、「つくる責任つかう責任」を意識しています。
SDGsの12項目にある「持続可能な生産と消費」は、自分のモデルのお仕事を通して良い物を作りだし長く愛せて使い続ける物ができる物を、世に広める事がSDGsにつながると考えています。
またSDGsの17項目の「パートナーシップで目標を達成しよう」の項目では、森星さんがカンボジア・フィリピン・ネパール・ベトナム・インドネシアなど発展途上国に訪れた際に、先進国にはない豊かさを感じました。
世界的には「平等」を求めていますが、平等を求めるに当たっては地域や国の特性がなくなってしまう事にもつながり、平等の難しさを再確認されたそうです。
より良い社会を作る為に私は何ができるのかを目標に、SDGsに沿ったモデルとしての生き方を模索しているとお話されていました。
自分にしかできない役目を見つけ、SDGs持続可能な活動を軸として生活することを目標にされているそうです。
森星さんのSDGs活動まとめ
森星さんのSDGsの活動というのは祖母の影響が強く、女性の権利を守る運動や日本の文化を守る活動をしています。
Because I am a Girlというプロジェクトがまさに森星さんが活動しているプロジェクトの一つでこのプロジェクトは女性の権利を守ったうえで今、世界中の女性が置かれている立場を発信しています。
さらに「furufuru」での活動は、日本の自然を生かした無駄のない生活や日本の良さ、日本の和の魅力を世界に発信してくれています。
これからも日本各地の地域と取り組むことでその土地に根付いた文化を大切にし、失われつつある伝統の存在をサポートや発信をして、日本の持つ魅力や独自性を「furufuru」と共に発信・制作・維持をしてくれるでしょう。
子どもの頃、夏休みには、アメリカ・アリゾナの大自然を体験していたことから、自然を感じている時が、心が一番ときめく瞬間だとお話されていました。
彼女がデザインする「人と自然が共存する場所」やSDGsの活動に注目していきたいと思います。
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