個人でも今日から始められる!SDGsの面白い取り組み
「個人でできるSDGsへの取り組みにはどのようなことがあるのだろう」
「楽しくSDGsに取り組むためにはどうしたらよいだろう」
このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
ビジネスとしてSDGsに取り組む企業は多いですが、個人で取り組むには少し難しいと感じている方も多いと思います。
しかし、そんなことはありません。
今回はそのような方でも楽しく始められる、SDGsの面白い取り組みをご紹介します。
今日からやってみよう!SDGsへの面白い取り組み
SDGsと聞くと「大変そう」「難しそう」「面倒くさそう」と感じてしまいがち。
しかし本記事で紹介するのは、わくわくしたり、面白そう!と感じてもらえる取り組みです。
「これなら自分にもできるかも」と思った取り組みがあれば、ぜひ今日からチャレンジしてみてください!
- 検索エンジン「Ecosia」を使って植林する
- 「金継ぎ」で食器を直してみる
- 「古着交換会」に参加して新しい服をゲットする
- クレジットカードでCO2排出量を確認する
- マイタンブラーで割引してもらう
- 不要なDMを断る
検索エンジン「Ecosia」を使って植林する
検索エンジンを「Ecosia」にするだけで、地球に木を植えることができます。
検索エンジンとは、インターネットの情報検索システムのこと。
GoogleやYahoo!、Bingなどを使っている方は多いと思います。
「Ecosia」はドイツの企業が運営する検索エンジンで、2009年に開発されました。
2021年11月時点では、世界の検索エンジンランキング第7位でした。
国内ランキングでも同様の第7位です。
参考:Statcounter Global Stats「Search Engine Market Share」
「Ecosia」では、検索による広告収入の約80%をWWFに寄付しています。
WWFは100カ国以上で活動する環境保護団体で、森林や海、そこに住む生物などの保護を行っています。
WWFは、Ecosiaに寄付されたお金で植林が行われるという仕組みです。
約45回の検索で、1本の木が植えられるようです。
使い方は非常に簡単です。「Ecosia」にアクセスし、GoogleやYahoo!と同じように調べたい言葉を検索するだけ。
「Ecosia」のサイト自体は英語のみの表記ですが、検索する際は日本語で入力できます。
Ecosiaが寄付しているWWFは、SDGs17個の目標すべてに取り組んでいます。
Ecosia:https://www.ecosia.org/
「金継ぎ」で食器を直してみる
日本の伝統文化「金継ぎ」にチャレンジしてみませんか?
「金継ぎ」とは割れたり欠けた食器類を漆で継ぎ、金粉などで装飾して仕上げる日本の伝統技術です。
室町時代頃から行われるようになり、その技法は現在にも引き継がれています。
金継ぎは日本国内だけでなく、世界でも人気を集めています。
美しさや資源の活用だけでなく、金継ぎの哲学に魅了される人も多いようです。
映画や音楽、ファッションの世界にも「金継ぎ」は影響を与えています。
2019年に公開された映画「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」では、 壊されたマスクが修復される際に傷跡やヒビに赤いラインが引かれています。
この描写は、日本の「金継ぎ」からインスピレーションを受けたと明かしています。
金継ぎでものを長持ちさせることは「目標12:つくる責任 つかう責任」に当てはまるといえます。
ものが溢れている世の中ですが、大量生産大量消費するのではなく、気に入ったものを長く大切に使ってみてはいかがでしょうか。
参考:ERONTROW「『スター・ウォーズ』カイロ・レンの割れたマスク、「日本のアレ」から着想を得ていた」
「古着交換会」に参加して新しい服をゲットする
今「古着交換会」というイベントが盛り上がりを見せています。
服の交換会とは、自分が持っている着ていない服を欲しい人と交換するもの。
「自分の持ってきた服と同じ枚数だけ、気に入った服を持って帰れる」というルールが一般的です。
従来のフリマアプリでは、メッセージのやり取りや発送手配など、手間になってしまう部分も多かったです。
しかし古着交換会なら、自ら足を運ぶ必要はありますが、そのようなやり取りは不要。
また自分の目でみて服を選ぶことができる楽しさもあります。
enegy closetが主催する「CLOSETtoCLOSET(クロクロ)」は着なくなった服を3着まで持参し、3着まで持って帰れるという古着交換会です。
定期的に開催されており、会場は都内のレンタルスペースで、参加費は3,000円。
公式サイト:enegy closet「CLOSETtoCLOSET」
兵庫県の会社、株式会社ワンピースが行っているのが「0円 服の交換会」です。
持ってきた服と同じ分だけ持って帰ることができます。
東京や大阪などで期間限定で開催されるので、日程が合う方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
公式サイト:株式会社ワンピース「0円 服の交換会」
クレジットカードでCO2排出量を確認する
2022年6月から発行開始となった「SAISON CARD Digital for becoz」は、決済データから日常生活で排出されているCO2の量がわかる日本唯一のクレジットカードです。
スウェーデンのDoconomy社と業務提携することによって、このシステムが実現しました。
Doconomy社は「CO2の排出量によって利用制限が行われるクレジットカード」を発行している会社で、 17カ国でサービスを展開しています。
CO2排出量は引落された日の月末に、becoz walletのサイト内で確認できます。
「SAISON CARD Digital for becoz」は最短5分で発行され、年会費も永年無料です。
18歳以上なら申し込みが可能。
プラスチックカードは発行されず、スマホにて支払いや明細の確認ができます。
CO2は地球温暖化の原因となる温室効果ガスの7割を占めています。
CO2排出量を可視化することで、日常生活における無駄を省くことができます。
SDGsの「目標13.気候変動に具体的な対策を」への取り組みとも言えますね。
公式サイト:SAISON CARD「SAISON CARD Digital for becoz」
マイタンブラーで割引してもらう
「マイタンブラー割引」をご存知ですか?カフェなどにマイタンブラーを持っていき、利用するだけで割引が受けられるんです。
お店でもらえるテイクアウト用カップは非常に便利ですが、コーヒーを飲み終わったら捨てられてしまうことがほとんど。
そしてカップのほとんどがプラスチック製です。
今、プラスチックごみによる海洋汚染が問題となっていることから、使い捨てプラスチックの削減が必要とされています。
そこでカフェなどで始まったのが、マイタンブラー割引でした。
タンブラー割引は、以下のカフェなどで行われています。
- スターバックス:タンブラー・マグカップ持参で22円引き
- タリーズコーヒー:タンブラー・マグカップ持参で30円引き
- 上島珈琲:タンブラー・マグカップ持参で50円引き
他にもさまざまなカフェでタンブラー割引は行われています。
また大手コンビニ「ローソン」のMACHI caféでもタンブラー割引を実施中。
ドリンクメニューが10円引きで楽しめます。
環境にもお財布にもやさしい「タンブラー割引」をぜひ利用してみてください。
不要なDMを断る
もっと身近にSDGsに取り組みたいなら、身の回りの無駄を省くのがおすすめです。
例えば、定期的に届くDMや過去に利用した会社から届くカタログ。
もし読まずに捨ててしまっているなら、配信停止の手続きを行いましょう。
不要なDMを断ることで、紙を作る際の資源やDMそのものや配送時にかかるCO2排出量を削減できます。
またDMを捨てる際の手間や時間も減らせますよ。
DMはインターネット上の会員サイトから設定する方法だけでなく、受取拒否をすることでも配送を停止できます。
受取拒否をする際は、郵送物に「受取拒否」「受取辞退」と記載し、フルネームでのサインもしくは印鑑を押すだけ。
これを郵便局に持っていくか配達担当者に渡せば、送り主に返送されます。
開封されたものは受取拒否ができないので、未開封の状態で受取拒否を行いましょう。
まとめ
今回は、個人でできるSDGsへの面白い取り組みを6つご紹介しました。
節水したり、エコバッグを持ち歩いたり、食品ロスを減らす努力なども大切です。
しかし気軽に楽しく取り組めたら、もっと「続けてみよう」という気持ちになりますよね。
今回紹介した取り組みは、どれも楽しく取り組めるものばかりです。
少しでも「やってみよう」と思うものがあれば、ぜひチャレンジしてみてください!
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