【8選】子供と一緒に学ぼう!SDGsに関するおすすめ絵本・英語絵本
小学校や幼稚園でもSDGsに関する教育が行われるようになり、幼少期から環境や社会問題に触れる機会が増えています。
しかし問題が複雑であったり、表現の難しさから、子供にとっては理解しにくい場合もあるでしょう。
そんな時におすすめなのが「絵本」です。
絵本はたくさんのイラストとわかりやすい表現で書かれているため、子供でも今世界で起きている問題や状況について理解することができます。
今回は、SDGsに関するおすすめの絵本を紹介します。
SDGsに関する本を読む、読み聞かせる2つのメリット
そもそもなぜ、小さいことからSDGsについて触れることが大切なのでしょうか。
そこには主に2つのメリットがあります。
- 親子でSDGsについて一緒に考えられる
- 自由な表現ができる、カテゴリもさまざま
親子でSDGsについて一緒に考えられる
1つ目のメリットとして「親子でSDGsについて一緒に考えられる」が挙げられます。
SDGsは私たち一人ひとりが取り組んで達成される目標です。
しかし具体的に、何がダメで何をしなければいけない、とは決まっていません。
大人も子供も、現状を解決するために、何をしたら良いのかを考えることが大切です。
起きている問題に対して、子供がどう思うのか、親がどう思うのか、一緒に考え、話すことでSDGsへの理解はより深まります。
自由な表現ができる
絵本は、日常の風景から宇宙空間、昔話、未来のお話などさまざまな表現がされている本です。
登場人物も動物、虫、植物、日用品、宇宙人など人間に限らず出てきます。
イラストや模様、写真なども自由に使われています。
一つの型やカテゴリに分けられない絵本は、まさに多様性を表現しています。
また子供が好きな物で環境問題や社会問題を学ぶことができるのも、絵本の特徴です。
たとえば魚が好きなら、魚の世界に置き換えて、ジェンダー平等や海洋プラスチックごみなどの問題を表現することができます。
自分の好きな物についての絵本なら集中力も高まりますし、より親近感を持って内容を理解しようとするでしょう。
SDGsに関するおすすめの絵本
SDGsに関するおすすめの本は世界中にあります。
ここでは、日本語訳が行われている絵本で、読み聞かせにおすすめの絵本をご紹介します。
- へいわとせんそう
- もったいないばあさん
- プラスチックのうみ
- 風の島へようこそ くりかえし つかえる エネルギー
へいわとせんそう:たにかわしゅんたろう/著
「へいわ」と「せんそう」の状況をくらべると、違いがわかる。
「へいわとせんそう」は、子供たちに平和の大切さを教えてくれるでしょう。
作者の谷川俊太郎さんは「戦争が終わって平和になるんじゃない。平和な毎日に戦争が侵入してくるんだ。」という言葉を、この絵本に寄せています。
子供にとって、平和と戦争の概念を理解するのは難しいこともあります。
でも、平和と戦争の状況を比べてみたら、自分や家族の日常がどう変化するかを比べてみたら、その違いに気付けるかもしれません。
対象年齢:3歳〜
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もったいないばあさん:真珠まりこ/著
「もったいないばあさん」で学べるのは、フードロスをはじめ、ものを大切にする気持ち。
ご飯つぶやお皿の上に食べ残しがあると「こんなに のこして もったいない」と言いながらもったいないばあさんがやってきます。
お水の出しっぱなし、まだまだ使えるえんぴつ、みかんの皮…世の中には使えるのに捨てられてしまう、そんなものが溢れています。
「もったいないってどういう意味?」「もったいないことはしていない?」身の回りの無駄や、ものを長く使う大切さについて気付かせてくれるでしょう。
対象年齢:3歳〜
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プラスチックのうみ:ミシェル・ロード/著
「プラスチックのうみ」は、2020年にアメリカで刊行された絵本です。
日本語訳は小学生の男の子、川上拓土さんが担当。
この絵本で取り扱われるのは、海洋プラスチックのごみ問題。
SDGsに当てはめるなら、目標14「海の豊かさをまもろう」に該当します。
青い海に浮かぶのは、カラフルなたくさんのプラスチックごみ。
人間がどのように海を汚しているのか、海の生き物にプラスチックごみはどのような影響を与えているのか、そしてきれいな海に戻すには何をすれば良いのか。きれいなイラストとわかりやすい言葉で伝えてくれます。
巻末には日本の海洋プラスチックごみ問題も解説されています。
対象年齢:3歳〜
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風の島へようこそ くりかえし つかえる エネルギー
日本でも普及が促進されている再生可能エネルギー。デンマークのサムス島では、100%自給の再生可能エネルギーに取り組む計画がはじまりました。
「風の島へようこそ くりかえし つかえる エネルギー」は、実話が元になっています。
デンマークのサムス島で当時教師だったハーマンセンさんが、風土をいかした再生可能エネルギーで発電するよう提案しました。
最初は協力的でなかった島民も、ハーマンセンさんの辛抱強い説得により、やがて一致団結して取り組むようになりました。
「どこか遠い国の話」で終わらせるのではなく、日本なら何ができるのか、まで考えられたら良いですね。
対象年齢:(自分で読むなら)小学校中学年〜
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【親子で一緒に読みたい】SDGsに関するおすすめの絵本
絵本には、大人も子供も楽しめるものがたくさんあります。次は、親子で一緒に読んでほしいSDGsに関する絵本を紹介します。
- 4・5・6さいの なぜなにSDGs せいかつから まなぶ!
- みんなのSDGs 未来を変えるメッセージ
4・5・6さいの なぜなにSDGs せいかつから まなぶ!
東京大学名誉教授である汐見稔幸さん監修のSDGs絵本。
「どうして残さずに食べたほうがいいの?」「飲み終わったペットボトルはどうするの?」など、日常の中の疑問を子供目線で考えます。
SDGsで扱われている問題を遠い国の話だと捉えてしまうのではなく、身近な問題に置き換えることで重要性や緊急性が理解できるでしょう。
イラストと写真、そして分かりやすい文で「SDGs」という言葉を使わなくても、視覚的に伝えることができます。
この絵本を監修した東京大学名誉教授である汐見稔幸さんは「困ったことをみんなで無くしていこう。
みんなが幸せに暮らせる『おうち』をもう一回作ろう。
そのために、何をしたらよいかを示したのがSDGsです」と語っています。
対象年齢:(読み聞かせなら)4歳〜
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未来を変えるメッセージ みんなのSDGs
子どもから大人までわかりやすく楽しく学べるのが「未来を変えるメッセージ みんなのSDGs」です。
2030年、私たちの地球はどうなっているのでしょうか。環境問題や社会問題など、さまざまな問題が起こっています。
このままにしたら、どうなる?どうすれば未来はよくなる?そんな疑問をカラフルでポップなイラストで紹介します。
この本の著書であるMERRY PROJECTは「笑顔は世界共通のコミュニケーション」をテーマとしたコミュニケーションプロジェクト。
世界中から集められた笑顔とメッセージを、世界各地でアート・デザインに展開しています。
対象年齢:(読み聞かせなら)小学校低学年〜
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【英語版】SDGsに関するおすすめの絵本
最後に紹介するのは、英語で書かれたSDGsに関する絵本です。
- Frieda Makes a Difference
- じぶんだけのいろ A color of his own
親子で読むのはもちろん、英語学習初心者の大人が勉強として読むにもちょうど良いですよ。
Frieda Makes a Difference
「Frieda Makes a Difference」は、日本語訳で「世界を変えるフリーダ」です。
主人公の女の子、フリーダの学校に国連からアナという女性がやってきます。
アナはフリーダに、SDGsが掲げる17の目標を一つずつ説明します。
最後には、私たちがSDGsのためにできることがまとめられています。
「すべての人にとって、世界をより良い場所にするには、全員が協力しなければならない。」
この絵本では、SDGsに全員が取り組むことの大切さを学ぶことができます。また多様性や同一性の尊重への機会にもなるでしょう。
国連では、毎月、6〜12歳までの子どもへのSDGs学習の一つとして新しい本が紹介されます。
「Frieda Makes a Difference」も過去に紹介された本の一つです。
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A color of his own
「A color of his own」には、英語だけでなく、英日両方の言葉で書かれたもの、日本語だけで書かれたものがあります。今回紹介するのは英語版で、日本語版では「じぶんだけのいろ」というタイトルです。
主人公は一匹のカメレオンです。赤い金魚、緑のオウム、グレーの象…それぞれの動物が自分だけの色を持っていますが、周りに合わせて色を変えるカメレオンは、自分の色を持っていません。自分の色がないことに嘆くカメレオンですが、ある日別のカメレオンになります。一緒に暮らすようになり、一緒に色を変えるようになった二匹。そしてカメレオンは、「二人一緒ならどんなに周りが変わっても一緒だ」ということに気付くのでした。
自分の個性、そして周りと違ってもいいという考え方が学べる絵本です。
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まとめ
今回は、SDGsに関するおすすめ絵本をご紹介しました。
小さい頃から絵本を通して、多様性の尊重や環境保護の重要性に触れておくことで、それが当たり前となります。
もしくは社会問題に関心をもつきっかけとなるかもしれません。
また絵本はイラストや分かりやすい文章で書かれているものばかりなので、大人のSDGs学習入門編としておすすめです。
今回紹介した絵本の中で気になるものがあったら、ぜひ手にとってみてください。
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