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JKが考えるSDGs|児童労働って何が問題なの?その問題点と取り組みについて

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日本で生活していると、「児童労働」という言葉はあまりピンとこないかもしれません。

私自身も高校生になってから、「アルバイト」が身近になりました。

しかし、SDGsの目標をみてみると、私の生活に児童労働の問題が大きく関わっているかもしれないと感じました。

今回はそんな児童労働の原因や現状、そして私たちに何ができるかを考えてみました。

児童労働ってそもそも何が問題?

児童労働とは、義務教育を妨げる労働や法律で禁止されている18歳未満の危険、有害な労働を指します。

しかし、子供が働くこと全てが児童労働に当てはまるわけではありません。

  • 子供の発育に影響を与えるような仕事
  • 子供の心身に危険を及ぼす可能性のある仕事
  • 強制的な労働

などが挙げられます。

上記に当てはまらず、子供の成長に合わせて法律によって許可されているアルバイトを行うことや家事を手伝うことは児童労働とは区別されているものです。

劣悪な環境で長時間強制的に働かされることは子供の成長に大きな影響を与えています。

子供達が危険な状況で働くことは勿論大きな問題点ですが、多くの地域で児童労働が当たり前の慣習のようになってしまっていることの方がより解決しづらい問題点だと思います。

幼い頃から身についた考え、習慣は体や意識に染み付いているものなので、経済支援をおこなって児童労働をなくすことより、意識を変えていくことはより難しいことだと思います。

児童労働が行われる原因

児童労働が行われる最も大きな原因は貧困だと言えます。

世界各地での貧しい家庭は、両親の収入だけで生きていくことが難しく、家計を支えるために子供の労働に頼らざるを得なくなっています。

また、過酷な環境で働き、教育をきちんと受けられなかった子供は成長して大人になっても低収入な仕事に就くことしかできず、自分たちの子供を働かせてしまうことになります。

児童労働における貧困は悪循環を生み出す原因にもなってしまいます。

一番解決しにくい問題としては、現地の子ども達が、自分たちが強制的に働かされている現状が当たり前だと思われてしまっていることにあると考えます。

大人だけではなく当人である子ども達の権利意識が薄くなっていくことは、問題解決を遠ざける大きな原因の一つになっていると言えるでしょう。

また、先ほど述べたように児童労働は子ども達から就学の機会を奪います。

さらに児童労働が行われている国ではそれだけではなく、近くに通える学校がない、通学手段がない、教員やカリキュラムが不足しているなど教育を行う環境がそもそも整っていないという現状があります。

このような子供が成長して親になれば教育の必要性がわからず、教育を受けさせるよりも働かせた方がいいと考えてしまうのも無理もないでしょう。

関連記事:児童労働の原因とは?世界の子供の10人に1人が働く現状

児童労働と私たちの生活の関係

私たちが普段食べるお菓子や衣服にも

世界の児童労働の7割は農林水産業に集中していると言われています。

コーヒーや紅茶、タバコなどを生産する大農園で働いている子供達もいれば、カカオやコットンなど換金できる作物を生産して家族の生計を支える子供達もいます。

また、ファッション業界はスキルがなくてもできる仕事が多いので、多くの児童が働かされています。

洋服の飾りをつけたり、裁断したり、サッカーボールを縫ったりするような仕事も多くの児童によって行われているのが現状です。

このような農林水産業や製造業以外にも他人の家で使用人として働いたり、路上で物を売ったりするサービス業もしている子供達もいます。

ニュースで誰もが知っているような大企業の工場で児童労働が行われていた、というのもたまに目にします。

場合にもよりますが「この企業のこの製品の原料が児童労働によるもの」という特定はなかなか難しいようです。

特定しづらいということはその製品に関わる、消費者側の自分も含めて全ての人間が関係者であることを自覚する必要があると思います。

日本でも児童労働は行われている?

でもそれって海外の話で、日本には関係ないでしょ?と思う人も少なくないと思います。

法律で児童労働について定められている以上、日本では児童労働は行われていないという印象が強いかもしれませんが、日本にも隠れたところに児童労働は存在しています。

日本では海外のような農林水産業や製造業ではなく、性的サービス業が多いとされています。

人身売買や、児童ポルノなど見方によってはその子供に一生の傷を追わせるようなものが多く、同世代や自分より年下の子供達がそのような労働を強いられていると考えるととても他人事のようには思えません。

現代の日本では幼い子供たちの多くがスマートフォンを持っています。

昔のように外の公園で遊んだりするより、オンラインで友達とゲームをしたり、SNSを使って遊ぶことが増えています。

SNSで赤の他人とやり取りできるので、、その結果児童労働を斡旋する大人とも簡単に繋がりかねないでしょう。

また、子どもたちが虐待やいじめなどで家庭、学校での居場所を作れず児童労働に繋がってしまうことも考えられます。

日本の児童労働問題は貧困問題だけではなく、さまざまな問題が複雑に絡み合って発生しているので解決がより難しいように感じられます。

児童労働に対する取り組み

世界では今、さまざまな国が自国の児童労働の問題と向き合い、解決に向けて動き出しています。

ガーナでは児童労働に対する取り組みとして、児童労働フリーゾーンという政策があります。

児童労働フリーゾーンとは児童労働が行われておらず、かつ児童労働自体を予防、是正する仕組みが整っている地域のことを指します。

この地域には認定されるための指定がいくつかあります。

  • コミュニティに児童労働がおこな荒れていないかモニタリングする仕組みがあるか
  • 児童労働の被害を受けた子供たちを救済する仕組みはあるか
  • 自治体に貧困家庭の経済支援があるか
  • 子供の就学、職業訓練を支援する制度は整っているのか など

また、このようなシステム構成を政府だけではなく自治体でも行うことで連携して児童労働を予防、防止できるように取り組んでいます。

寄付やボランティアも方法の一つではありますが、なかなか学生が参加することは難しいのではないかと思っています。

日本ではまず、法律で児童労働が禁止されています。

労働基準法や児童福祉法、児童買春・児童ポルノ禁止法、青少年保護育成条例など多くの法律で厳しく取り締まりが行われています。

参照:厚生労働省

さらに、2014年には子供の貧困対策の推進に関する法律が施行され、政府による貧困対策も進んできてはいるようです。

国の法整備も勿論大切ですが、学習や生活の支援、メンタルケアなどがもっと急がれるべきなのではないかと感じました。

私たちにできることはあるのか?

国が違うこともあり、児童労働に関してできることは少ないんじゃないかと考えている人が多いのではないでしょうか。

しかし、私たちにもできることはあります。

児童労働を解決しようとする寄付やボランティアに参加することも勿論大切かつ、重要な方法です。

しかし、学生が初めて参加したりするにはなかなかハードルが高いかもしれません。

私の学校では、児童労働のない商品を買うことを奨励することでフェアトレードのクッキーの販売がたまに行われています。

お菓子を買おうとするときに、自分からフェアトレードの商品を購入することも確実に問題の解決につながるでしょう。

そのほかにも児童労働を支援する団体のメールマガジンに登録して情報を手に入れたり、児童労働に関する映画をYoutubeで見ることもできます。

一番良くないことは、支援の方法を何も知らない状態でできることではなく、自分達とは関係のない話だと考えてしまうことではないかと思います。

まとめ

児童労働はSDGsの目標8の「働きがいも経済成長も」に位置付けられています。

2025年までに全ての児童労働を撤廃する目標が掲げられていますが、解決を急ぐあまり表面上だけの解決になってしまわないかが心配だなと思いました。

児童労働を行う子供たちを「ゼロ」にするだけではなく、子供達が働かなくても生活できるようにすることが最も大切なことです。

子供達が児童労働を辞めさせられた結果、収入が足りず学校に行くどころか生活が立ち行かなくなるようでは、目先の問題を無理やり見えなくしただけにすぎません。

大切なのは児童労働が無くなった「その先」ではないでしょうか。

ガーナで行われている「児童労働フリーゾーン」のように貧困家庭への支援を政府が徹底すること、子供達が教育を受けられるようにすることが必要不可欠です。

加えて、児童労働を行う子供達の親の多くは児童労働の危険性や、教育の必要性やについて知りません。

子供達に対する支援だけではなく、その親に対しても児童労働の不当性や教育を受けることの重要性に関する意識啓発活動を行うべきでしょう。

遠い国で起こっている関係のない出来事、そんな印象が強いかもしれませんが自分の生活にも、この国にも関係があることです。

まずはみんながこの問題について知り、考えることが誰にでもできる最初の解決策であると感じます。

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美坂 茉柚

現役高校生の17歳。 ジェンダーを中心とした社会的不平等に纏わる、無意識バイアスについて勉強中です。 まだまだ知識は浅いですが、学生の視点から社会問題やサスティナブルについての意識を広げていければと考えています!

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