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【今知りたいSDGsとLGBTQ+】LGBTQ+と話題のワードSOGIについて

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2015年SDGsが採択された際、当時の国連事務総長パン・ギムン氏は「LGBTはSDGsのすべての項目に関わる問題であり、『誰も置き去りにしない』というSDGsのモットーに含まれている」と述べられました。

LGBTQの雇用や取り組みは、SDGsが目指す社会に近づくための国際的な大きな課題として捉えられています。

現在、SDGsに取り組まれている企業はLGBTQ+にも関心があることが多く、国内外問わず多くの企業がLGBTQ+への取り組みをはじめています。

今回はSDGsとLGBTQ+の関係を知る入門編として、LGBTQ+の単語の意味と、LGBTQ+を説明する上で外せないワード「SOGI」(ソジ)についてお話します。

セクシャルマイノリティだけではない?LGBTQ+の意味とは

  • Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)
  • Gay(ゲイ、男性同性愛者)
  • Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者、二つ以上の性にひかれる方)
  • Transgender(トランスジェンダー、性自認が出生時に戸籍に登録された性別とは異なる方)
  • Questioning またはQueer(クエスチョニング、自らの性の在り方を特定していない方、まだわからない方またクィアと表現される規範的な性の在り方以外を包括する言葉)

の英単語の頭文字に、LGBTQ以外の様々な性の在り方を表す+(プラス)を合わせたものです。

LGBTQは原則的にセクシャルマイノリティを表現する言葉ですが、多様化する性の在り方の中で、LGBTQにおける各単語の頭文字に属さない性もあります。

例えば性自認が男性、女性に一概にくくられることのないX gender(エックスジェンダー)や、他者に対して性的欲求を感じることがない、または極端に少ないアセクシャル等です。

LGBTQ+は上記のような多様なセクシャリティも含めて、全てのマイノリティを表現するための現代的な言葉として使用されています。

またLGBTQ+は様々な性の在り方を表す+を広い意味でとらえて「全ての性」と解釈する表現もあります。

この場合はシスジェンダー(いわゆるストレートの方)も含まれます。

ジェンダーニュートラルな取り組みをされる場合にもよく使われる言葉です。

実は左利きの方と同じ割合|統計でのLGBTQの割合は8.9%


LGBTQの割合については様々な調査がおこなわれていますが、60000人を対象とした電通ダイバーシティ・ラボの2018年度と2020年度の大規模調査の統計データでは、8.9%の方がLGBTQという結果でした。

ただこのような統計調査はLGBTQをカミングアウトされていないクローズドの方々は原則協力されないのが実情です。

クローズドの方は、その方の置かれている環境や状況によっても変わりますが、誰にもセクシャリティの話をしないと固く決めておられる方が統計調査に参加されることは考えにくいです。

よって実際の数はこれよりも多くなると考えられています。

ちなみに8.9%という割合は、左利きの方とほぼ同じ割合です。

1000人の従業員がいたら100人弱、10000人なら1000人弱と人数のベースで考えると、かなりの人数がLGBTQだということになります。

引用 : 電通 ダイバーシティラボ LGBTQ+調査20182020
*:McManus IC. Bryden MP. The genetics of hand- edness and cerebrallateralization. In Handbook of neuropsy- chology, vol. 6 (ed. I. Rapin & S. J.Segalowitz), pp. 115-144. 1992 Amsterdam: Elsevier.

どれぐらいの方が関心を持っているの?LGBTQという単語の認知率について

電通ダイバーシティ・ラボによるLGBTQ+の大規模統計調査は2012年度から始まっていますが、LGBTQ +(LGBT)という単語の認知率は2015年は37.6%(LGBT)、2018年度は二倍以上の68.5%、2020年度には八割を超えて80.1%となっています。

実はこの数字は朝日新聞社が2021年度12月に実施した、SDGs認知度調査のSDGsの認知率76.3%を超えています。

日本国内でも多くの人々がLGBTQ+について関心を持ち、その認知度がSDGsと同様に年々深まっていることが証明された結果となっています。

引用 : 電通 ダイバーシティラボ LGBTQ+調査201520182020
朝日新聞社 第8回SDGs認知度調査

最近話題のワード「SOGI」(ソジ)とは?


現在のLGBTQ+を説明する上で、切り離して考えることが出来ないのがSOGI(ソジ)です。

SOGIとは性的指向(Sexual Orientation)と性自認(Gender Identity)の頭文字をとったものです。

この言葉は以前より国連機関でよく使われていましたが、現在はSDGsや人権問題、セクシャリティ、ハラスメント等に関連したニュースでもよく耳にする単語です。

SOGIは自分の性別をどのように認識しているか、自分の恋愛感情や性的な感情がどの性別を対象としているのか、また対象としていないのかを表現する時に使われます。

ちなみに誤解されやすいですが、SOGIとは性自認と性的指向についてを表す言葉であり、性的少数者を表す用語ではありません。

例えば出生時に戸籍上男性で性自認が男性であり、性的指向が女性ならばシスジェンダー(いわゆるストレートの男性)といったSOGIになります。

ゲイの男性の場合では、出生時に戸籍上男性で性自認が男性であり、性的指向が男性になります。

関連記事:LGBTは日本人口の10%!認知度は高いが理解が低い原因は?

【まとめ】LGBTQ+と話題のワードSOGIについて

今回はLGBTQ+とSOGIについての言葉の意味を説明しました。

セクシャルマイノリティを表現する言葉は時代に適した言葉へと変化しています。

LGBTという性的少数者だけを表す表現からより多くの性の在り方を認め、性の在り方を悩み戸惑う方を含めた表現としてLGBTQに。

そして全てのマイノリティを見て見ないふりをせず、ジェンダーギャップのない全ての性の在り方を表す表現としてLGBTQ+の言葉が生まれました。

まさに「誰も置き去りにしない」SDGsの思想に沿った思想と言葉の変化です。

またSOGIは、セクシャルマイノリティだけではなくシスジェンダーの性自認や性的指向を説明する際にも使用します。

ジェンダーギャップのない全ての性自認や性的指向を説明することが出来る仕組みです。

LGBTQ+もSOGIも性的な多様性を認めるとともに、平等性についても配慮された言葉であることがご理解いただけたと思います。

セクシャリティのみをとらえるのではなく、ただひとりの人間として相手を尊重する気持ちを大切にしたいものですね。

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次回、SDGsとLGBTQ+について「形にとらわれない、新しい家族の形について考える」をお届けします。

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LGBTQ専門の人材紹介事業の他、企業向けのLGBTQ研修やLGBTQ人事アドバイザーサービスを展開。現在は啓蒙活動の一環としてLGBTQ+ Proto Art Project 「Drag Queen Project Tokyo」を企画運営中。詳細は2022年9月15日のプレスリリースにて発表。

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