ファッション業界でSDGs実現に取り組む企業・アパレルブランドをご紹介
最近では「SDGs」「サステナブル」「エシカル」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
さまざまな分野においてSDGsが推進されていますが、ファッション業界でもSDGsを取り入れる活動が盛んになってきています。
この記事ではファッションとSDGsの関係、消費者としてサステナブル(エシカル)ファッションを実践する方法を紹介します。
ファッション業界でSDGsが注目されている理由
ファッション業界でSDGs達成への取り組みが注目されている理由は、ファッション業界における「大量生産」と「大量消費」にあります。
バブル崩壊後の1990年代後半、アパレル市場で台頭したのがファストファッションです。
短期間で大量生産して販売することで、顧客に格安でトレンドファッションを提供できる仕組みになっています。
しかし、このビジネスモデルには環境に対する問題があります。
主に問題視されているのが以下の4つです。
- 二酸化炭素排出
- 水質汚染
- 生物多様性
- 水消費
多くの資源とエネルギーを使う
1枚の衣類を生産するためには、生産工程それぞれで多くの資源とエネルギーが使われます。
とくにエネルギーを消費するのは、合成繊維を精製するときです。
石油から採取する工程において、綿のおよそ3倍以上の二酸化炭素を排出するといわれています。
また、衣類の繊維や染料に含まれる化学物質は、洗濯によって少しずつ河川に放出されます。
このマイクロファイバーは自然分解されることはなく、半永久的に蓄積されます。
魚の体内に入り込むことで、海の生態系に悪影響を及ぼすほか、食物連鎖によって人間の口に入ることもあります。
さらに、最も消費する資源といえば、水の消費です。
服1着につき2,368リットルの水が必要と推定されており、現在の世界における水の消費量のうち、13.3%がファッション業界で消費されています。
とくに、綿花の栽培には大量の水が必要で、ジーンズ1着を作るために1万リットル以上の水が消費されます。
大量生産・大量消費も大きな問題
さらに、これらが大きな問題となっているのは、「大量に生産すれば大量に消費される」からです。
2020年における衣類の物流フローにおいて、国内新規供給量の81.9万トンのうち、家庭で廃棄された衣類はおよそ51.2万トンにものぼります。
出典:「環境省 令和2年度 ファッションと環境に関する調査業務」(株式会社日本総合研究所)より
これだけ多くの資源とエネルギーを消費しているにもかかわらず、その多くが無駄になっている現状がファッション業界にはあるのです。
そこで生まれたのが「サステナブルファッション」という考え方です。
サステナブルファッションとは、衣類の生産過程における環境負荷を減らし、持続可能性を高めるための取り組みのことです。
消費者においても、サステナブルファッションへの関心が高まるなど、購入の動機に環境への配慮が含まれるようになりました。
ファッション雑誌でもSDGsやサステナビリティの特集が増え、20~30代の女性を中心に関心が高まっているといえるでしょう。
SDGsとファッション業界の関係性
SDGsとファッション業界はどのように関連しているのでしょうか。
3つの側面からみていきましょう。
目標12・17:3R(リユース・リデュース・リサイクル)
持続可能な消費と生産を実現する達成目標です。3Rを企業の仕組みとして推し進めることが求められます。
持続可能な開発に向けてグローバル・パートナーシップを活性化することを指します。3Rを実現するには、仕組みだけでなく技術も必要です。一企業だけで実行するのではなく、あらゆる企業のリソースを融合させることが重要になります。3Rとは、REDUCE(リデュース)、REUSE(リユース)、RECYCLE(リサイクル)の頭文字を取ったものです。アパレル業界の取り組みをふまえてSDGs達成目標との関係性について理解していきましょう。
リデュース(削減)
リデュースとは、使用する物やごみを減らすことです。
前述に示した通り、アパレル業界では、ファッションの低価格化が進んだことで、大量生産、在庫過剰による大量廃棄が発生していることが問題となっています。
環境省の同調査によると、消費者が所持している衣類のうち、年間で12枚の洋服が手放され、着られていない衣類は25枚にものぼるとされています。
衣類の廃棄量を減らすには、そもそも購入する衣類の数を減らす取り組みが必要です。
現在より1年長く衣類を着るだけでも、衣類の廃棄が4万t以上減らせるといわれています。
出典:「SUSTAINABLE FASHION これからのファッションの持続可能に」(環境省)
また、企業側では廃棄物の量を減らすこと、また服を長く使えるようにすることで廃棄削減に取り組んでいます。
リユース(再使用)
リユースとは、既存品を再使用することです。
衣類の廃棄のうち、まだ使えるのに捨てられている「衣類ロス」を削減することができます。
衣類の国内供給量81.9万トンのうち、75.1万トンが家庭から手放され、49.6万トンが廃棄されています。
リユースされているのはそのうち15万トンと全体の20%です。
アパレル企業では、販売機会の損失を防ぐために、見込みの需要よりも多く発注することが基本です。
その結果発生した売れ残りの商品は、まだ着れる状態でも廃棄されてしまいます。
この売れ残り商品は販売数全体の13%以上にものぼります。
また、売れ残りがメーカーへ返品された場合も、再販が難しく、その多くが廃棄されている現状があります。
事業所から手放す衣類3.6万トンのうち、リユースされるのは10%程度。
まだ使える状態であるにもかかわらず、廃棄される衣類は多くあります。
企業の取り組みとしては、セカンドハンドショップで古着を売買するといったことが挙げられます。
難民キャンプなどの世界中で服を必要としている人に届けるなど、リユースに積極的に取り組んでいるところもあります。
リサイクル(再資源化)
リサイクルとは、不要な物を新しく資源として作り変えることです。
アパレル業界においては、服をリサイクルして別の服に作り変える、ペットボトルを原材料として服を作るなどの取り組みがあります。
日本では、ユニクロと東レが共同し、リサイクル材を使用した新商品を開発しました。
使用済みのペットボトルから特殊繊維を精製し、高機能の速乾ウェアを生産したり、回収したダウンを新しく生産するダウンの材料としたりしています。
このように、リサイクルには、異物混入を防いだり回収システムを構築したりなど、一定の技術が必要です。
日本全体で再資源化の取り組みを進めるなら、技術開発や仕組みづくりも必要になるでしょう。
目標7・13:環境に配慮した素材を開発する
全ての人が持続的に手頃で信頼できるエネルギーへとアクセスできる世界を目指す達成目標です。衣類の素材を精製するためのエネルギーや資源の利用について目を向けていく必要があります。
気候変動に対する対策を行う達成目標です。衣類の生産において発生する温室効果ガスの削減に取り組む必要があります。
前述のとおり、衣類の生産には多くの水と二酸化炭素が必要とされます。
また、服の素材に使用される農薬などの化学物質は環境汚染につながります。
さらに、使わなくなった服を焼却処分する際にも二酸化炭素が発生するとして、大きな課題となっていました。
そのような課題への取り組みとして、アパレル業界では無農薬のオーガニックコットンや環境に配慮した素材を開発することで環境負荷の低減を実現しています。
さらに、服を製造する過程で必要となる水や電気などの資源をできるだけ無駄にしないなど、環境に配慮した服作りを行っているブランドもあります。
株式会社アバンティの「プリスティンブランド」では、生分解性に優れたポリ乳酸繊維とオーガニックコットンを使用した洗濯ネットや、食品成分をベースとした蛍光剤や着色料無添加の洗濯パウダーを販売しています。
(※)生分解性…微生物や光の働きによって、物質が水と二酸化炭素へ分解されること。またはその性質。PLA(ポリ乳酸)、コットン、ウールなど。
目標10・16:労働者の人権を守る
国同士の経済的、政治的な格差を是正するための達成目標です。衣類輸出国の労働者における人権を保護していく取り組みが必要になります。
情報へのアクセス性を高め、司法への平等なアクセスを実現する達成目標です。衣服を輸出する発展途上国の貿易国では、取引価格の是正を行う必要があります。
服を作るためには、農家で働いて原材料を生産する人、工場で生地の加工する人、縫製する人など、多くの労働者が必要となります。
安価な服を生産するためには、服の製造過程で必要となる労働コストを削減することが欠かせません。
実際、多くのアパレル企業は途上国の工場と取引を行っていますが、安価な服を販売するために、労働者を決して良いとはいえない環境で長時間働かせている実態がありました。
世界第2位の衣服輸出国であるバングラデシュでは、工場の腐食やひび割れに対応せず、劣悪な労働環境で働かせている現状がありました。
2013年に縫製工場が倒壊し、1100人もの労働者が命を奪われています。
この原因となったビルの劣化については、何度も訴えがあったそうです。
それにも関わらず、このような悲惨な事故が起きたことは、労働者の人権と尊厳がどれほど軽視されていたかを物語っているといえます。
また、皮革製品をつくる際に必要な防腐処理(鞣し)の工程では、クロムが使用されます。
これが加熱などによって化学反応が起きると、毒性の高い六価クロムに変性します。
クロム鞣しの工程では水を使用するため、毒性の汚水が生活用水になっている現状があるのです。
これが、現地の住民の皮膚病や内臓疾患を引き起こしています。
近年ではSDGsへの取り組みとして、労働者の基本的な人権が守られることが重視されており、労働者が安心して健康に働ける労働環境づくりが行われています。
サステナブルファッションを取り入れる5つの方法
消費者としてファッションでSDGsを推進する方法は、サステナブルファッションを実践することです。
どのようにサステナブルファッションを実践できるのか、具体的な方法を紹介します。
1.環境に配慮している企業のものを購入する
近年、さまざまな企業が持続可能性を重視した取り組みを実践しています。
サステナブルファッションに取り組んでいる企業をいくつか紹介します。
ユニクロ
難民支援、リサイクル活動、環境活動基金など、幅広いテーマのサステナビリティ活動を推進しているアパレルブランドです。
具体的な例を挙げると、リサイクルで回収したユニクロの服のうち、そのままでは再利用不可なものは、自動車用防音材や固形燃料などに加工し再利用しています。
また、難民支援としてリサイクルで回収した服の一部を難民キャンプの要望に沿って送るといった活動に取り組んでいます。
無印良品
無印良品では、さまざまな方面からSDGsを推進する活動に取り組んでいます。
具体例としては、化学物質を使わずオーガニック栽培されたコットンやリネンを使用したり、再生コットン・ウールを推進したりする活動が挙げられます。
また、廃校跡地を活用する、高齢者施設のリノベーションプロジェクトに参加するといった取り組みも、SDGs推進活動のひとつといえるでしょう。
THE NORTH FACE
株式会社ゴールドウィンが展開するブランド「THE NORTH FACE」もサステナブル活動に取り組んでいます。
早くからリサイクルやリユースに取り組んできたブランドで、リサイクルダウンについては2010年頃には着手していました。
また、成長に合わせて袖や裾の長さを伸縮調整できるようにしたキッズウェアを作るなど、長く着続けることができる工夫を施した服作りを行っています。
アーバンリサーチ
積極的にSDGs推進活動を行っているブランドです。
具体的な例としては、衣類の大量廃棄を防ぐために、生産量の適正化に取り組み、店舗に回収ボックスを設置してダウンのリサイクルを推進しています。
また、SDGsを推進するためのプロジェクトチームの設立なども行っています。
パタゴニア
カリフォルニア発のアパレル企業パタゴニアでは、SDGsの達成に積極的に取り組んでいます。
「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む。」の考えのもと、生産から販売におけるエネルギーや資源、ステークホルダーの保護に努めており、2019年には、国連から環境に良い影響を与えた民間企業に贈られる「環境大賞」が与えられています。
具体的には、以下のような取り組みがされています。
- 使用するコットンを全てオーガニックコットンに変更
- リサイクルポリエステル(※)の使用
- FLA(公正労働協会)による工場監視プログラムの査定
- フェアトレード商品の生産
- 労働者へ賞与が支払われる仕組みづくり
(※)リサイクルポリエステル・・・ペットボトル廃棄物から製造したポリエステル。商品の生産における環境負荷を大幅に軽減できる。
2.素材や製造背景を調べてみる
素材を確認して、環境に配慮した素材の衣類を選びましょう。
例えば、化学肥料や農薬を使わずに栽培されたオーガニックコットン、生分解性(※)のある素材で作られた服などを選ぶことができます。
草木染めや藍染めなど化学染料を使わずに染められた服を購入するのも、サステナブルファッションを推進するひとつの方法です。
製造背景にある製造者の労働環境、環境負荷まで考慮して購入する服を選ぶのも良いでしょう。
アパレルブランドのホームページでサプライヤーの労働環境や製造工程について調べたり、店員さんに尋ねたりすると情報を得ることができます。
サスティナブル素材について、下記で紹介しています。
100%植物由来のサステナブル素材「PlaX」
地球環境に優しい植物由来の「ポリ乳酸」を用いて開発された新たなサステナブル素材「PlaX(プラックス)」は、衣服やカトラリーなどどんな製品にも活用できます。
また、植物由来の安心な素材なだけでなく、生分解で土に還すことが可能な素材。
抗菌性の高さと速乾性にも優れ、素材そのものが弱酸性なので、敏感肌の人や子どもに安心して使用できる、人にも地球にも優しい素材です。
そんなサステナブル素材「PlaX」については下記記事で詳しく紹介しています。
未来の世代に新しい豊かさを|サステナブル素材「PlaX(プラックス)」
3.長く着られる服を選ぶ
衣服は、原料調達から製造、廃棄に至るまで多量の二酸化炭素を排出し、多量の水を消費します。
そのため、次々と新しい衣服を購入するのではなく同じ衣服を長く着用すれば、それだけ環境負荷を減らせるということです。
服を買うときは、長く着ることができるかという点を考えて選ぶようにしましょう。
安い服のなかには、数回洗濯しただけでほつれたり、穴が空いたり、型崩れしたりして長く着用できないものがあります。
また、流行の服はワンシーズンだけで着られなくなることが多いので、流行に左右されない服選びも大切です。
購入する前には似たような服を持っていないか、手持ちの服で事足りるのではないか確認し、服をできるだけ増やさないようにしましょう。
4.不要な服はリサイクルに出す
不要な服は廃棄せず、リサイクルショップに持って行く、地域の回収に出すなどしましょう。
ダウンジャケットなどは店内に回収ボックスが設置されているアパレルブランドもあるので、そこに持って行くことができます。
また、人に譲ったり、フリマなどで売ったりするのも良い方法です。
5.環境負荷を考えて洗濯する
サステナブルファッションを実践するなら、衣類の洗濯の仕方にも目を向けましょう。
合成繊維に含まれるマイクロファイバーの流出を防ぐためには、以下のような取り組みが有効です。
- 洗濯バッグを利用する
- フィルターを取り付ける
- まとめて洗濯する
- 低温、時短にする(目安は15℃、30分)
- 手洗い(デリケート)コースを避ける
洗濯の回数を削減することで、合成繊維が水にさらされる時間を減らし、放出を防ぐことができます。
また、ドイツの家電メーカーによる調査では、洗濯方法を低温、時短に変更することで放出が約30%減少できたとの研究結果が得られました。
出典:「Microfiber release from real soiled consumer laundry and the impact of fabric care products and washing conditions」(PLOS ONE)より
植物由来の洗剤や生分解性の高い洗剤など、環境負荷の少ない洗剤を選ぶことも大切です。
ファッションとSDGsに取り組むハイブランド例
SDGsへの取り組みはハイブランドにまで浸透しています。
サステナブルとお洒落で洗練されたブランドの表現について独自に工夫し取り組んでいるのです。
- グッチ(GUCCI)
- エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)
- ショパール(Chopard)
- バーバリー(Burberry)
例として、以下のブランドについてご紹介しましょう。
グッチ(GUCCI)
グッチは独自の環境損益計算「EP&L」を開発し、全製品の環境負荷値を数値化しています。
特にブランドの代表的な取り組みは、革製品において、クロム化合物の使用を中止し、効率的な皮革カットによる廃棄物削減などです。
その結果、137トンのレザーくず削減、2,100万リットルの水消費量削減、CO2排出削減12,353トンを達成しました。
さらに、海洋ごみを回収してリサイクルした再生ナイロンを使用するなどの取り組み等によって、グッチの親会社であるケリング・グループは「世界で最も持続可能な企業100社」の2位にランクインしました(2019年)。
エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)
イタリアの高級アパレルブランド「エルメネジルド ゼニア」が展開する製品に「#UseTheExistingアキル ファーム」という生地があります。
「#UseTheExistingアキル ファーム」とは、「アキルファーム」というブランドが保有する農場の羊毛を使用し作られた生地の端切れと残布を集積し、再利用した生地です。
これは、ゼニアが掲げるサステナブルな理念の一環であり、廃棄物を無くすことを目的としています。
また、グループの一つであるオアジ・ゼニアが2022年サステナブルファッションアワードの生物多様性保全賞を受賞し、トレーサビリティの実現に取り組むオアジカシミヤコレクションを発表しました。
これらの取り組みは、ファッション業界におけるサステナブルな取り組みの一例として注目されています。
ショパール(Chopard)
ショパールは、サステナビリティに関する意識向上を促すために積極的な活動を行っています。
そのひとつに、業界のリーダーを招いてパネルディスカッションを開催し、持続可能なビジネス戦略やサプライチェーンの透明性の向上、持続可能な鉱山事業の確立など多様な議題を議論しています。
また、2018年には、自社のエシカルゴールド100%使用を発表しました。
「エシカルゴールド」とは、金の採掘や加工において、人権侵害や環境破壊などの問題を引き起こさないようにするために、ショパール社が推進する持続可能な金の取り組みを指します。
フェアトレードによる金の取引や、環境保全に配慮した採掘方法の選択、第三者機関による認証を受けるなど、ショパール社は、エシカルゴールドの取り組みを通じて、金の取引において持続可能性を促進することを目指しています。
バーバリー(Burberry)
英国のラグジュアリーブランド、バーバリー(Burberry)は、2040年までに新たな方針である「クライメート・ポジティブ(気候ポジティブ)なブランド」を目指すことを明らかにしました。
2030年までにサプライチェーン全体で温室効果ガスを46%排出削減することを目標とし、最終的にはネット・ゼロを目指すとしています。
また、他社の二酸化炭素の排出量削減に対しても支援するプロジェクトを発展させる方針も示しています。
バーバリーは、SDGsの達成を目指して、「ファッション・アベンジャーズ(Fashion Avengers)」を支援することも明らかにしました。
同社のCEOであるマルコ・ゴベッティ氏は、バーバリーが自然やアウトドアを探求する情熱から立ち上げられたブランドであることを説明しています。
その情熱が、創業から150年以上が経った現在に至るまで、インスピレーションを受け続けていることをこれらの取り組みからも想像できるでしょう。
バーバリーは、生態系の保護や、回復のためのプログラムの投資に力を注いでいます。
また、農業、漁業などの環境変化への適応を強いられる産業や、海岸線などの地域を支え、気候変動による被害からの回復支援プロジェクトにも出資する計画を持っています。
同社は、ファッション業界の変革に必要なものについて、パートナーシップや指針の提示を通じて問いかけていくと述べました。
バーバリーが革新的な取り組みを発表したことで、今後、同様の方針を打ち出すブランドや企業が増えていくことが期待されます。
まとめ
ファッション業界全体としてSDGsへの注目が高まっており、企業のなかには積極的にサステナブルファッションに取り組んでいるところも増えています。
消費者としてSDGsを推進するためには、以下のことを実践することができます。
- サステナブルファッションに取り組んでいる企業の服を購入する
- 衣類の素材や洗濯時の洗剤にこだわる
- 長く着られる服を選ぶ
- 必要最小限の服だけを持つ
- 不要な服はリサイクルする
このように一人ひとりが意識することで、ファッションでSDGsに貢献することができるでしょう。
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