格差・貧困・人権

SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」|世界の現状とできること

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今回は、SDGsの目標のひとつである目標3「すべての人に健康と福祉を」についてご紹介します。

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略称で、「持続可能な開発目標」と呼ばれています。

2015年9月の国連サミットで採択され、2030年までに持続可能な世界を築くために目指している国際目標として設定されました。

SDGsは、17の目標と169のターゲットで構成され、今この地球に暮らす世界の人々に起こっている貧困や社会的格差、環境破壊などの問題を解決するために掲げられています。

目標3「すべての人に健康と福祉を」

SDGsには17の目標と169のターゲットがあります。

今回は、その中の目標3「すべての人に健康と福祉を」についてご紹介します。

ターゲットとは目標の内容をより細かく説明したもので、目標を達成するために、内容をより具体的にしたものです。

以下が、目標3「すべての人に健康と福祉を」のターゲットです。

3-1 2030年までに、赤ちゃんがおなかの中にいるときや、お産のときに、命を失ってしまうお母さんを、2030年までに、産まれる赤ちゃん10万人あたり70人未満まで減らす。
3-2 すべての国で、生まれて28日以内に命を失う赤ちゃんの数を1000人あたり12人以下まで、5さいまでに命を失う子どもの数を1000人あたり25人以下まで減らし、2030年までに、赤ちゃんやおさない子どもが、予防できる原因で命を失うことがないようにする。
3-4 2030年までに、エイズ、結核、マラリアや、これまで見放されてきた熱帯病などの伝染病をなくす。また、肝炎や、汚れた水が原因で起こる病気などへの対策をすすめる。
3-5 麻薬を含む薬物やアルコールなどの乱用を防ぎ、治療をすすめる。
3-6 2020年までに、交通事故による死亡やけがを半分にまで減らす。
3-7 2030年までに、すべての人が、性や子どもを産むことに関して、保健サービスや教育を受け、情報を得られるようにする。国はこれらを国の計画のなかに入れてすすめる。
3-8 すべての人が、お金の心配をすることなく基礎的な保健サービスを受け、値段が安く、かつ質の高い薬を手に入れ、予防接種を受けられるようにする(ユニーバーサル・ヘルス・カバレッジ)。
3-9 2030年までに、有害な化学物質や、大気・水・土壌の汚染が原因で起こる死亡や病気を大きく減らす。
3-a すべての国で、たばこを規制する条約で決められたことが実施されるよう、必要に応じて取り組みを強める。
3-b 主に開発途上国で大きな影響をおよぼす病気に対するワクチンや薬の開発を助ける。また、国際的な約束や宣言にしたがって、安い値段で薬やワクチンを開発途上国にも届けられるようにする。
3-c 開発途上国、特に、最も開発が遅れている国や島国で、保健に関わる予算と、保健サービスに関わる職員の数や能力、その人たちへの研修を大きく増やす。
3-d すべての国、特に開発途上国において、その国や世界で健康をおびやかす危険な状態が発生したときに、それにすばやく気づいて知らせ、危険な状態を減らしたり、対応したりする力を強める。

※「3-1」のように数字で示されるものは、それぞれの項目の達成目標を示しています。
※「3-a」のようにアルファベットで示されるものは、実現のための方法を示しています。

参照:3.すべての人に健康と福祉を | SDGsクラブ | 日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会

目標3「すべての人に健康と福祉を」は、「あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」というテーマを掲げています。

目標3は、健康増進・予防・治療・機能回復などの健康に関わるサービスを誰しもが受けることができるような社会を目指したものなのです。

健康や福祉の問題で、今世界で起きていること

今世界では、どのくらいのペースで5歳未満の子どもが命を落としているかご存知でしょうか。

実は、5秒に1人のペースで命が失われています。

年間にするとその数は600万人以上です。

参照:国連開発計画駐日代表事務所

これは40人のクラスがあるとすれば、4人が亡くなっているという現実です。

特にアフリカやアジアの発展途上国では医療や健康に関する知識が十分に行き渡っておらず、本来治療や予防を行えば治るはず、防げたはずの病気で命を落としてしまっています。

サハラ以南のアフリカ地域では、2人に1人の子どもが、かぜで肺炎になっても治療を受けられません。

貧しかったり、そもそもお医者さんの数が足りていなかったりと、病気になってもお医者さんに診てもらえるとは限らない環境となってしまっていることが原因のひとつです。

アフリカ以外でも途上国では、年齢・性別に関係なくエイズなどの感染症で多くの人が苦しめられています。

また、先進国では、生活習慣病の乱れや過度のストレス・環境汚染の問題などで健康を害する人が多くいます。

状況は違えど、さまざまな形で世界中の人々に健康問題が起きています。

今世界では、たとえ貧しくても

  • 適切な医療を受けることができる
  • 本来防げたはずの病気から身を守れる

そんな誰しもが健康を害さない、あるいは、治療できる環境づくりが求められています。

関連記事:SDGs「貧困をなくそう」のターゲットや取り組みについて解説

健康・福祉の問題で私たちができること

日本は世界でもトップクラスの長寿国です。

平均寿命は、男性は82歳、女性は88歳で、世界最下位はアフリカの国が多く平均寿命は50代と、約30歳も差があります。

参照:平均寿命世界ランキング・国別順位(2022年版)

そんな長寿国日本は、超高齢化社会の背景もあり、適切な医療・保険を受けられる環境づくりが、より求められています。

そのような中で私たちができることは、関心を持つことと自分の身は自分で守ることです。

まずは、世界の医療課題について、知ってみてください。

健康を守るための医療サービスを世界で35億人もの人が受けられていないという現状もあります。

参照:ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC) | 国際協力・ODAについて - JICA

35億人という数字は、全世界人口の約半分という規模です。

今はもしかしたら、身近に実感があるような課題でないかもしれません。

ただ、世界医療課題を知ることで視点が変わり、日常で課題を強く感じる場面が訪れるかもしれません。

あとは、自分の身は自分で守るということ。

手洗い・うがいや運動の習慣化、食生活の改善などで予防できる病気もあります。

健康を害さない生活に取り組むことは、本当に求める人に医療サービスを届けることに繋がります。

その他にも交通事故を起こさないことも貢献できることの一つです。

可能な限り、自分の身は自分で守ることが、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」に貢献することに繋がります。

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