社会課題をテクノロジーで解決する【XTC JAPAN Meetup大会直前特別回 〜スマートシティ・エネルギー・教育〜】|2023年2月開催
グローバルな課題やSDGsの達成は、発達したテクノロジーでこそ解決が可能と先進的な意識で運営されている「Extreme Tech Challenge (XTC)」をご存じですか。
起業家と企業がコストをかけずにつながりを深め躍進する場として開始され、世界100カ国から3000社が応募する世界最大規模のスタートアップコンテストです。
これまで世界中から多くの応募者がチャレンジし、合計で440億円もの資金調達を実現しました。そのうちの43%は女性起業家という革新的なスタートアップ企業です。
SDGsに関連する11カテゴリーからテーマをピックアップして、業界最前線のキーパーソンをスペシャルゲストに迎えて開催される【XTC JAPAN Meetup】では、スタートアップに有益な情報を取得可能。
「大会直前特別回 〜スマートシティ・エネルギー・教育〜」をテーマに開催された今回の【XTC JAPAN Meetup】の内容をご紹介します。
SDGs達成・グローバル課題をテクノロジーで解決するスタートアップコンテスト
「Extreme Tech Challenge (XTC)」がどのようなコンテストなのかを簡潔に解説します。
【XTC】とは?
SDGs達成やグローバルな課題の解決は早急に行われなければなりません。
XTCは海外の有名VCや大手の企業と連携し、最新の技術とビジネスパワーでグローバル課題をテクノロジーで解決することを目指しています。
善意や寄付に頼るのではなく、積極的なビジネスモデルを促進することで、グローバル課題を解決することがテーマです。
これまで世界100ヶ国近くから数千社が参加し、コンテストの頂上決戦を目指しました。
そして多くの企業が資金調達を実現し、世界課題への解決に向けて動き出しています。
XTCのコンテストの審査は、SDGsの達成を目指すそれぞれのカテゴリーから行われ、事業計画の市場性と問題解決力を競い合います。
【SDGs17課題を集約した11カテゴリー】
- AGTECH & FOOD(農業・食糧)
- CLEANTECH & ENERGY(環境・エネルギー)
- ADVANCED MATERIALS(新素材)
- EDTECH(教育)
- ENABLING TECH(実現技術)
- BIOTECH(バイオ技術)
- DIGITAL HEALTH(デジタルヘルスケア)
- FINTECH(フィンテック)
- MORILITY(モビリティ)
- SMART CITIES(スマートシティ)
- Web3
関連記事:社会課題解決を目指すベンチャー必見|スタートアップ発掘コンテスト「Extreme Tech Challenge (XTC)」とは?
尚、XTCの日本大会「XTC JAPAN 2023」は、2023年4月10日(月)に開催決定!
チケットはこちらから⇒https://xtc-japan-2023.peatix.com/
「XTC JAPANMeetupイベント」紹介
XTCではスタートアップに有益な「XTC JAPAN Meetup」を開催しています。
概要やタイムスケジュールをご紹介します。
XTC JAPANMeetupイベント概要
「XTC JAPANMeetup」は、業界最前線に立つキーパーソンをスペシャルゲストに迎えての講演があり、最新の注力テーマや背景トレンドについての情報を得ることができます。
さらに質疑応答の時間も設けられ、直接スペシャルゲストに質問も可能です。
スタートアップの方がスペシャルゲストやVCに対して、プレゼンできるピッチタイムもあり、資金調達・協業アピールを行えます。
また「XTC JAPAN 2023」へのエントリーに向けたピッチ練習の場としても活用可能です。
毎月第2水曜日 19:00~20:30
【開催場所】
東京・新丸の内ビルディング EGGで開催
【タイムテーブル】※状況により変動あり
18:10 開場
18:30 オープニング
18:35 特別ゲストによるキーノートセッション①
19:00 特別ゲストによるキーノートセッション②
19:30 スタートアップによる3分ピッチ&質疑応答(コメンテーター:特別ゲスト+VC)
19:55 クロージング(今後のイベント、XTC決勝のご案内)
20:00 名刺交換・資金調達相談会
※チケット料金は無料です。
今回のテーマ【大会直前特別回 〜スマートシティ・エネルギー・教育〜】
今回のXTC JAPAN Meetupでは、上記の11カテゴリーの2.9.10に関連した「スマートシティ・エネルギー・教育」がテーマでした。
スペシャルゲストキーノートセッション
今回はテーマに合わせたスペシャルゲストが2名登壇しました。
それぞれの経歴を簡単にお伝えし、その後に講演内容の要約をご紹介いたします。
パイオニア株式会社
執行役員/モビリティサービスカンパニー種澤成治氏
種澤成治氏は、国内外のTechスタートアップとのコラボレーションを行っています。脱炭素社会の実現に向け、新規事業の開発やアライアンスを担当し、EV向けソリューション事業を推進。
【講演内容要約】
「パイオニア株式会社」はモビリティ事業を中心にさまざまなことを行っている。85年の歴史ある会社だからこそどうやって変革していくかが課題と考えている。そのための新たなチャレンジも重要。自動車に関してデータ収集カバレッジを行っており、収集したデータを脱炭素化にどう活用するかを常に検討している。例えば、到着時間を予測するなど、距離と時間をどう最適化するか、さらにそれをどうCO2削減に生かすか。
自分の車がどのくらいCO2を排出しているかなかなかわからない。環境に対して自分の運転がどのような影響を与えているかを知れば行動変容につながる。自動車のタイプや地域によってCO2排出係数も違うことがわかる。だからこそ可視化することが重要。EUは世界一厳しいCO2排出量削減目標を立てている。罰金も決められている。
渋滞によるCO2排出量は一般道路走行より多いため、いかに適切に渋滞を避けるかが重要。そのためのルート探索技術や交通所法を組みわせれば、かなりのCO2削減効果が期待できる。さらに経済効率性も挙げることが可能。そういったサービスやプラットフォームを作成していく。CO2排出量の可視化→削減・カーボンオフセットの提案をしていきたい。EVソリューションサービスの開発と提供が目標。
誰もが持っているスマートフォンで参加できる世界、サービスを使用することで消費者の行動変容を促す。削減行動につながるインセンティブの実現。これまでの価値を継承しつつ、国内外のパートナーとともに新価値を創出したい。スタートアップ企業とは新しいアイディアを具現化し実現していきたいと思う。
東京電力ベンチャーズ株式会社
Energy Solution Business Unit General Manager
栂野平氏
栂野平氏は米国インテルキャピタルのマネージングディレクターとして半導体事業のスタートアップ投資活動に従事。2016年には東京電力ホーディングスのエネルギー関連の新規事業開発を目的としたスタートアップ投資活動も行っています。現在は東京電力ベンチャーズにて、カーボンニュートラル分野のCVC活動に従事。
【講演内容要約】
近年カーボンニュートラルが叫ばれる中、重要性を理解しているだろうか。東京電力グループは経営資源の有効活用、ベンチャー企業との連携により新たなエコシステムを創出したいと考えている。どうやってカーボンニュートラルを達成するのか。重要なキーワードは脱炭素化。化石エネルギーによる気候変動の影響は拡大している。地球温暖化による気温上昇に対する危機感が薄いと感じている。電源の脱炭素化は必須である。2016年から脱炭素化を目指したさまざまな事業を展開。AIを活用したソリューション事業にも着手している。マイクログリッド技術は地域の電力を分散化することを可能にし、注目された。しかし分散化の活用にはデジタル化が必要である。また事業化するにはしっかりとした設計が重要。電力/非電力の組み合わせで多彩な新規事業の創出の機会が得られる。
最も効果的にカーボンニュートラルを推進できるのは再エネや蓄電池の活用など、需要側の取り組みだと考えている。そのために「省エネ」「創エネ」を組み合わせたソリューションの提供が必要と言える。地域の再生可能エネルギーを最大限活用した自立・分散型エネルギーシステムを実装することでスマートシティの実現に結び付けることが可能。今後もカーボンニュートラルに重点を置き、取り組みを行っていきたいと考えている。
【講演に対する質疑応答一部紹介】
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- 質問内容
CO2排出権の取引に感じている可能性は何か。
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- 答え
さまざまなトライアルが進んでいると思う。しかし実態に即したものとなると未知数だと感じている。モビリティのフラグメントも必要になるのではないか。
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- 質問内容
EUの基準はカタログスペックなのか実態に近いものなのか、実際の基準をすでにクリアできるスキルだろうか。
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- 答え
まだスペックに近いのではないかと思う。今後の議論になると考えている。
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- 質問内容
蓄電池のアグリゲーションの担い手にはどこが一番現実的か、例えばスタートアップが担い手として参画できるか。
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- 答え
蓄電池などのアグリゲーションにはまださまざまな問題があるが、スタートアップの積極的なアイディアで解決できるのではないかと期待している。
ライトニングピッチセッション~スタートアップ企業3社による発表~
イベントの後半はスタートアップによる3分間のライトニングピッチが行われました。
それぞれの企業の事業概要をご紹介します。
Visnu株式会社
「Visnu株式会社」は気候変動や増大し続ける災害に対して、平常時のインフラ監視から災害時の避難支援までを実現可能にする防災DXプラットフォームを提供しています。
パソコンやスマホを使用して、リアルタイムで確認、一元管理できるのが特徴です。
株式会社DIVE INTO CODE
人種や性別、年齢に関わらず、すべての人がテクノロジーを武器にして活躍できる社会をつくるという理念のもと、アフリカで教育事業を行っています。
人材発掘からIT人材育成まで多彩に実施。
またアフリカの学生に対して、 日本の大学や大学院での教育と企業でのインターンシップの機会を提供しています。
scheme verge株式会社
「選ばれる街をつくる」ことを目的としたスマートシティ開発のスタートアップ。
エリアマネジメントのDXプラットフォームを提供しています。
データによる施策を検討し、管理して一人一人に合わせた体験価値を向上することが可能です。
すべてをスマホで完結できる利便性の高いサービスです。
今回のMeetupはYouTubeでも視聴可能
【XTC JAPAN Meetup】がおすすめの方
以下の方々は、ぜひ積極的に「XTC JAPAN」のミートアップイベントを活用してみてください。
- グローバル課題を解決したいけれど、どのような手段を取ればいいかわからない
- グローバルな社会課題解決のスタートアップに関して興味がある
- 資金調達や起業を目標としているディープテック・テクノロジーテック企業の方
2023年XTC JAPANピッチ参加チケット発売中!
XTCの日本大会「XTC JAPAN 2023」は、2023年4月10日(月)に開催決定!
詳細は公式HPをご確認ください。
https://xtc-japan.org/xtc-japan-2023
▼今後のXTC JAPAN Meetupのご案内
https://xtc-japan.org/xtc-japan-meetup
▼公式Twitterはこちら
https://twitter.com/XTC_JAPAN
まとめ
XTC JAPAN MEETUPイベントの様子をご紹介しました。
テクノロジーは社会課題を解決する大きなポテンシャルと、新たなビジネスとしての可能性を秘めています。
持続可能な社会の実現は決して夢ではありません。
チャレンジすることで必ず未来が開かれるでしょう。
大会はいよいよ目前です。世界に羽ばたく可能性に満ちた「XTC日本大会」への参加を、ぜひ検討してみてください。
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